Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

湯庵

湯庵の外観

 平成17年(2005)11月26日にオープンしたスーパー銭湯型の温泉。岩盤浴も併設されている。読み方はユアンではなくユウアン。ちなみに、表題とするべき源泉名は金の湯だが、有馬温泉と同じでやや紛らわしい上、名前から施設がイメージしにくいので、施設名の湯庵で表記した。

 この辺りでは最も早くに岩盤浴が併設されたスーパー銭湯型温泉施設で、オープン当初は岩盤浴目当ての人も多く、かなり混雑していたらしい。自分が行き出したのはオープンから3年以上経ってからで、その頃には客足も落ち着いていたようなのだが、それでもそこそこお客さんが入っており、人気の温浴施設である。

 内部は、他のスーパー銭湯型施設と同様に食堂とくつろぐスペースがあり、マッサージスペースもあるようだ。浴室は木の湯と石の湯の2つがあり、日ごとに男女入れ替わりであるが、風呂の施設は共通で、内湯には大きな浴槽と高温低温2つのサウナ、水風呂、腰掛湯がある。露天風呂は温泉で、源泉掛け流しはそれぞれ樽風呂と釜風呂だが、さすがに人気があってなかなか空きが出ない。これ以外の寝ころび湯などは、循環濾過の温泉という。

 泉質は、含鉄・二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、地下1350mから汲み上げた冷鉱泉である。含有成分は、1kg中10.2gも含まれており、非常に多い。源泉名が金の湯と付けられたように、有馬温泉を意識した感があるが、鉄分は有馬温泉やその近くのフルーツフラワーパークにある大沢温泉のほうが多いようで、濁り方はやや薄かった。とは言え、いつも多くの人で賑わっている白雲谷温泉ゆぴかの温泉含有成分も10.2gなので、湯の性質は全く違うが、良質の泉質なのは間違いない。

 三木や小野近辺に行った際には、以前は白雲谷温泉ゆぴかへよく行っていたが、いつも人が多く入場規制もよく掛かるので、最近は時間を見てここに来ることが多くなった。とは言え、この湯庵もすいているわけではない。

 施設は全体的にそれほど広い感じはせず、スーパー銭湯としては標準的かと思われるが、脱衣場に関してはやや狭く感じるだろうか。以前は、含鉄泉ということでタオルに色移りするからか、タオルは貸し出し制だったが、現在は料金据え置きで、タオルは別料金となってしまったことだけが残念である。

 

最終訪問日:2023/10/18

 

 

お手軽に金泉っぽい温泉が味わえるので、お気に入りの温泉です。

しかし、行く時間によっては脱衣場も露天風呂もいっぱいということがあるので、時間は選ばないといけないですね。

温泉感抜群の湯なので、人気があるのは仕方ないんですが、そこだけがちょっと不便です笑

 

やまとの湯 (加古川店)

 平成11年(1999)5月20日にオープンしたスーパー銭湯型温泉だったが、残念ながら平成19年(2007)1月31日に閉店した。

 以前から東播地区はスーパー銭湯の競争が激しかったが、直接的には、平成17年(2005)末に南西数kmのところにできたあかねの湯との競争に敗れたためと思われる。ちなみに、経営母体の大和システムが後に民事再生法申請という事態に陥っており、スーパー銭湯ブームの反動とは言え、設備投資も大きく、スーパー銭湯業界もなかなか競争が厳しいようだ。

 個人的には、温泉自体が西宮の源泉からの輸送で、尚且つ温泉を満たしてあるのが露天風呂だけのため、温泉らしさを感じることなくスーパー銭湯と同じ感覚で入浴していた。温泉の成分表示は曖昧だったので、もしかしたら加水だったのかもしれない。

 露天風呂は打たせ湯だけでそっけなかったが、内湯は日替わり湯だけ少し離れて手前にあり、奥側にバイブラ付きの白湯や4種類のジェットバスがあるなど、設備は充実していた。サウナは乾式と湿式の2種類があり、ミストサウナは大変霧が濃く、奥まで入ると入口が見えないほどで、しかも中に水が用意してあって、これはこの頃のスーパー銭湯には珍しい設備だったように思う。また、湿式のサウナは温度が低めのところが多いが、比較的高温でじっくり入って汗を流したい時に最適だったので、普通のサウナよりも湿式のサウナが好きな自分としては大変お気に入りだった。

 非常に混雑している印象しか無かったため、閉店を知った時にはかなり驚いたが、近隣に真新しい温浴施設ができ、かなり客を取られたのだろう。スーパー銭湯は、初期投資が大きい装置産業で、そこそこのお客さんの入りでは厳しい業態であるというのを、この閉店で改めて感じた。

 

最終訪問日:2005/3/26

 

 

最初に訪れた時に、床屋まであるんかい!と非常にびっくりしたのを鮮明に覚えています。

深夜まで営業していたのが有り難く、一時はよく通っていたので、閉店を知った時には寂しかったですね。

しかし、8年で投資は回収できたんだろうか。

回収年月が今更ながら気になりますね。

 

名谷玉子温泉

 スーパー銭湯型温泉の柚耶の里で使われている温泉。施設では、柚耶の里が立地する、神戸市垂水区名谷湯屋谷に古くから湧出していたという名谷玉子温泉の冷鉱泉を加温してお湯にしている。

 柚耶の里のオープンは、阪神淡路大震災直後の平成7年(1995)3月で、スーパー銭湯や地下深くからの掘削型温泉のブームが来る以前からあり、健康ランドよりも気軽に寄れる所として割合地元でも有名だった。スーパー銭湯型温泉施設のハシリ的存在と言えるだろう。

 内部は、通常料金で入れるところには、電気風呂、泡風呂など今では普通の設備となった風呂があり、露天風呂には2種類の湯船と釜風呂という低温ミストサウナがあった。追加料金で入れるところにも、ソルティーサウナなどいくつかの施設があり、温泉もこちらだけにある。ただ、泉質はナトリウム-塩化物泉とあるが、加熱循環の温である為か舐めても塩味は感じられず、温泉に浸かったという感覚がイマイチ得られなかった。追加料金を払ってもそれほど高くは感じないが、このことを考えると、料金的には普通料金のほうが断然リーズナブルに感じられるだろうか。

 通常料金ではただのスーパー銭湯になってしまうが、銭湯料金と同じく割安で、しかも2003年にリニューアルしてから格段にグレードアップした為、この設備の豪華さから言えば料金はかなり安い。また、掃除の時間以外、ほとんど24時間営業しているのも貴重だ。

 

最終訪問日:2006/9/10

 

 

2000年代にスーパー銭湯ブームが来るまでは、色々な湯船が楽しめる貴重な温泉としてよく利用していました。

いつでもお客さんがいっぱいでしたね。

ほんとコストパフォーマンスが抜群な温泉です!

 

みき槙山温泉

 グリーンピア三木内に湧出していた温泉で、平成12年(2000)12月にオープンし、地名からみき槙山温泉と名付けられていた。同27年(2015)12月13日にグリーンピア三木の営業が終了となったため、温泉も閉鎖されたが、その敷地を受け継いでいるネスタリゾート神戸では、案内を見る限りでは、延羽の湯閑雅山荘と同じ源泉名なので、掘り直したと見られる。

 グリーンピア三木の入口から右手の道をしばらく行き、小さな池があるところで左に折れるとホテルの受付があったが、その受付を素通りしてその奥に進むと、ホテルの大浴場として整備された温泉があった。その浴場自体の名前は森の湯といい、源泉名がみき槙山温泉である。

 浴室内部は、泡風呂もある大きな湯船とサウナがあり、露天風呂に檜風呂と樽風呂があるだけだったが、他のスーパー銭湯系温泉に比べると、いろいろな施設が無い分、すっきりとした感じがあって、妙に落ち着く雰囲気だった印象が強い。グリーンピア三木の宿泊客も利用する為、時間によっては混雑していたのだが、シンプルな為か、市街からやや離れている為か、他の温泉に比べれば比較的ゆっくりと入ることができる温泉だった。

 泉質は、弱アルカリ性のナトリウム・カルシウム-塩化物泉の高温泉で、無色透明の湯である。舐めると塩化物泉特有の塩辛さがあって、なかなか良い感じだった。もし、ネスタリゾート神戸に止まることがあれば、この古くなった森の湯の記憶と新しい設備を、比較したいと思う。

 

最終訪問日:2005/5/4

 

 

年金絡みで悪名高き名前となってしまったグリーンピアですが、数ある中でもグリーンピア三木は比較的健全経営で、他が閉鎖される中、兵庫県に譲渡されてからも粛々と営業を続けていました。

都市部からそれほど遠くない立地と、山陽道の開通でインターチェンジからすぐのアクセスになったのが良かったんでしょうね。

今はどうなっているのか、ネスタリゾート神戸のホテルは外湯をやっていないので、泊まらないと分からないんですが、泊まるのは高いんよな~

 

ペーロン温泉

 道の駅白龍城の中にある、スーパー銭湯型温泉。オープンは平成9年(1997)4月。

 湯は、地下1500mから汲み上げている、弱アルカリ性の含弱放射能-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉の低温泉で、やや塩辛いような苦いような塩化物泉独特の味がある。浴槽の種類は、露天風呂にサウナ、気泡風呂、週替わりの薬湯など、スーパー銭湯としては標準的な設備で、過不足無く必要にして十分という感じだろうか。

 白龍城自体が、周囲の風景とは一線を画す中国的な建物なので、温泉の設備も中国的かと思ったら、どちらかといえばシンプルな部類に属すほどすっきりとした内装だった。唯一、露天風呂だけは仕切りや外壁などが中国的で、広さや形がかなりベランダっぽいのは微妙だったが、運が良ければ目の前でペーロン競漕の練習を見ることができる。夜は夜で、目の前の石川島播磨重工のライトが海に反射し、時折、魚の飛び跳ねる姿が照らし出されるなど、昼夜共に雰囲気的にはなかなか良かった。

 ペーロン温泉の名前の元であるペーロン競漕は、目の前にある石川島播磨重工の前身、播磨造船所の従業員によって長崎から伝えられたものという。ペーロン温泉は、その競漕が行われる相生湾を見下ろしていることもあり、ペーロン温泉という名がとても相応しい温泉である。

 

最終訪問日:2012/4/29

 

 

昼間に行った時は、露天風呂の眼下でペーロン競漕の練習をしていて、柵から身を乗り出してそれを眺めていました。

ペーロン艇が離れてはつかり、近付けばまた立って柵越しにのぞき込み、練習と連動したよく分からないルーティンが発生していましたね笑

また、有名な京浜や大阪湾ほど豪華じゃないですけど、露天風呂から見える夜の工場夜景もなかなかオツなものです。

 

東山温泉

 標高1016mの東山の北西中腹に造られたフォレストステーション波賀にある温泉。1999年7月の開湯。

 京都女子大学の桂京造理学博士の現地調査、指導により、水平掘りによって発見された冷鉱泉で、1000mクラスの垂直掘りも多い温泉ボーリングでは異例の、長さ18.5mという短さで掘り当てられた。

 泉質は、低張性、弱アルカリの単純弱放射能泉で、19.8マッヘのラドンを含有しており、ラドン温泉としては非常に良質である。全国に数あるラジウム泉の中でも、この値を超える温泉はそう多くない。ちなみに、弱放射能泉の定義が8.25マッヘ以上であり、基準の2倍を含有していることとなる。

 フォレストステーション波賀の宿泊施設である、メイプルプラザの一角にあり、宿泊施設の規模から、脱衣場や浴室自体は大きくはない。浴室内は、泡風呂付きの大きな内湯と打たせ湯、サウナがあり、露天風呂もあるが、全体的にはコンパクトな構造である。

 露天風呂の前は山の斜面となっており、訪れた時は残念ながら溶けていたが、標高の高さもあって真冬には雪景色となるのだろう。ただ、単純泉の上に加温、循環濾過、塩素注入がされている為、浴感は普通のお湯と変わり無く、味もしなかった。そこがやや残念なところではあるのだが、アウトドアや登山のベースとなる場所であり、疲労を癒す温泉としては非常にありがたい。ちなみに、屋外には温泉を飲用水として給水できる場所があり、飲用としても重宝されているようだった。

 

最終訪問日:2018/2/17

 

 

フォレストステーションは、オートキャンプやロッジなど、アウトドアの施設が揃っていて、なかなか良い所です。

何より、温泉付きというのがいいですね。

キャンプでもお風呂は大事!

 

東浦温泉

東浦花の湯の外観

 2001年に開湯した温泉で、もともとは東浦サンパークの施設内浴場としてのオープンだったようだ。その後、2003年5月に温浴施設である東浦花の湯が併設され、スーパー銭湯型の温泉となった。

 源泉は、地下1300mから汲み上げた温泉で、源泉温度は29.7度と低温泉に分類されるが、温泉の湧出量は1分間に214リットルと多い。花の湯の近くに温泉スタンドも併設されているが、これもこの湧出量のお陰だろう。

 泉質は、ナトリウム-炭酸水素塩泉で、これは俗に美人の湯と呼ばれる重曹泉であり、美肌効果が期待できる。ただし、phが7.47とほぼ中性である為、アルカリ性の美人の湯ならではの、湯上り肌がつるつるすべすべになるという効果はそれほど大きくなさそうだ。とは言え、湯に少し濁りがあり、滑らかな浴感も感じられ、温泉に入ったという満足感は十分にある温泉である。

 花の湯は、露天風呂から見える景色が段々の花壇となっており、これが花の湯の由来になっているのだろうか。浴室内の設備は、広さ自体はそれほど広くは無いものの、バブルジェットやサウナなど、基本的な設備は揃っていた。露天風呂は細長い浴槽で珍しいが、これは花壇が見やすいように設計されたものなのかもしれない。

 東浦温泉と名の付くものは他にもあり、道の駅東浦ターミナルパークにも花足湯というのがある。道の駅の周辺が特に温泉街になっているというわけでもないので、恐らくこの東浦温泉から湯を運んでいると思われるのだが、こちらもバスを待つ時間にゆったりできるなど、好評なようだ。あわじ花さじきも近く、東浦近辺は花というキーワードで統一されており、花が好きな人にとっては、東浦界隈はとても楽しめる場所だろう。

 

最終訪問日:2013/9/15

 

 

花の湯は、シンプルなスーパー銭湯の構造で、華美さは無いものの、ゆったりのんびりできる温泉でした。

サンパークにはグラウンドや体育館、プールなどもあって、合宿に最適。

学生時代に、こんな温泉付きの所で合宿したかったな~