Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

自然

三保の松原

富士山の風景で有名な景勝地。国指定の名勝であり、富士山と共にその構成要素として世界文化遺産に登録されている。ちみなに、一般に三保の松原と表記されるが、公式には三保松原と書く。 三保の松原のある三保半島は、地図で見るとよく解るが、北海道の野付…

真崎

廃止された清水真埼灯台越しに見る清水の街と霞む富士山 三保の松原がある三保半島の北端。 三保半島は、かつては別流だった安部川と藁科川が海に運んだ土砂と、有度山を中心とする日本平の南麓から波によって削られた土砂が、海流によって東へ流され、堆積…

城ヶ崎海岸

西の大室山付近の噴火によって流れ出た溶岩が、海岸線を埋め立てつつ冷え固まり、それが海水によって侵食されたのが、城ヶ崎海岸である。このような経緯から、断崖の岬と入江が複雑に入り組み、伊豆独特の荒々しい景観となった。 城ヶ崎海岸ができたのは、約…

門脇崎

門脇崎にある門脇埼灯台 4000年前の大室山付近の噴火による溶岩が海岸を埋め立て、それが海水によって侵食されてできた城ヶ崎海岸は、岬と入江がいくつも混在する複雑な地形となっているが、それらの中にある大きな岬のひとつが門脇崎である。 城ヶ崎海岸か…

御前崎

南の遠州灘と東の駿河湾を分かつ岬。岬の南側は、静岡県の最南端となっている。 御前崎の名は、平安時代にこの場所にあった、白羽官牧という官営の馬牧場が元になったと伝わっており、その官牧に因んで一帯が御厩崎と呼ばれ、さらに御前崎に転じたという。そ…

大崩海岸

名が示すように、約4kmに渡って断崖絶壁がそのまま海に落ち込み、脆い岩質によって崖崩れが頻繁に起こる海岸。 大崩海岸一帯は、高草山や満観峰から続く山塊が直接海に落ち込んでいる場所で、その岩質は、玄武岩や粗面安山岩などの火山岩で構成されているが…

石廊崎

石廊崎から見える水平線と石廊埼灯台 伊豆半島の突端の岬。突端に建つ石廊埼灯台の経緯度は、北緯34度36分10秒、東経138度50分43秒である。 太平洋に突き出した伊豆半島の先端ということで、この石廊崎を境に海の名が変わり、西側は御前崎と結んだ直線より陸…

山中湖

山中湖畔から富士山を眺める 富士箱根伊豆国立公園にある堰止湖で、富士五湖のひとつ。 国土地理院と山梨県のデータによれば、周囲13.87kmで、面積6.78km2は富士五湖の中で最大であり、最大水深13.3mは最も浅く、水面の標高は980.5mで最も高い。この水深の浅…

本栖湖

お札にも描かれているのとほぼ同じアングルの本栖湖と富士山 富士箱根伊豆国立公園にある堰止湖で、富士五湖のひとつ。 国土地理院と山梨県のデータによれば、周囲11.82km、面積4.7km2で、最大水深は121.6mと富士五湖の中では最も深く、透明度も12.7mと一番…

富士山

言わずと知れた日本一の山。玄武岩質の成層火山で、独立峰として穏やかな稜線を持つ姿が非常に美しい。 富士山の山頂火口の縁部は八神峰と呼ばれ、そのピークのひとつが剣ヶ峰と呼ばれ、3776mの最高標高である。ちなみに、火口縁部のピークは、正確には10前…

精進湖

精進湖畔から樹海と大室山越しに富士山を眺める 富士箱根伊豆国立公園にある堰止湖で、富士五湖のひとつ。ショウジコと読む。 国土地理院と山梨県のデータによれば、周囲6.8km、面積0.51km2、水深15.2mで、富士五湖の中では最も小さい湖である。また、水面標…

西湖

西湖の花畑と富士山 富士箱根伊豆国立公園にある堰止湖で、富士五湖のひとつ。サイコと読む。 国土地理院と山梨県のデータによれば、周囲9.85km、面積2.12km2、水深71.7mで、水面標高は本栖湖や精進湖と同じ900mである。これは3つの湖の成り立ちに関係してお…

河口湖

富士箱根伊豆国立公園にある堰止湖で、富士五湖のひとつ。 国土地理院と山梨県のデータによれば、周囲20.94km、面積5.7km2、最大水深14.6mで、周囲長は富士五湖の中で最も長く、水面の標高は830.5mと最も低い。また、現在は放水路があるが、江戸時代中期まで…

寝覚の床

木曽川の上流、木曽駒ヶ岳の西側にある木曽谷の名勝。木曽八景のひとつ。 名前の由来は、浦島太郎が竜宮城から帰った後、知り合いもおらず寂しさに耐えかねて旅に出、この場所で竜宮城を思い出しながら玉手箱を開け、老翁となって夢から覚めたという伝承から…

諏訪湖

長野県の中央に位置する県下最大の湖で、周囲17km、面積13.3km2の大きさを持つ。 諏訪湖は、中央構造線と糸魚川-静岡構造線という大断層が交差する位置にあり、この大断層とそれに付随する小断層群による断層運動でできた窪地に、水が溜まっでできた構造湖で…

小野の滝

小野の滝近景 木曽八景のひとつ「小野ノ瀑布」で知られる滝。地図上では小野ノ滝とあり、現地は小野の滝という表記で、仮名が違っていた。少し表記の揺れがあるようだ。 中央アルプスの風越山に発する清流が、木曽川へと流れ込む少し手前にある滝で、古くか…

禄剛崎

禄剛崎に建つ禄剛埼灯台と日本海 能登半島北東端の岬で、禄剛埼灯台は北緯137度19分35秒、東経37度31分44秒に位置する。 禄剛崎周辺は、古くからの日本海航路の難所で、北前船の西廻り航路が発達すると、事故を防ぐための目印として狼煙が焚かれた場所であっ…

鷹巣岩

能登半島のリアス式海岸を代表するような地形が続く能登金剛にあり、その中心的な名勝である巌門のすぐ南にあるそそり立った奇岩。読みはタカノスと間にノが入り、地図によっては鷹の巣や鷹ノ巣と書かれるようだ。 能登金剛とは、海に張り出した岩がいろいろ…

恋路海岸

のと恋路号が停車する在りし日の恋路駅 能登半島の突端東側、大きく弧を描いた海岸線の南側にある約1kmの海岸で、悲恋物語が伝わっている。 その昔、助三郎という青年が鍋乃という女性の命を助けたことから、二人は恋仲となり、この場所で逢瀬を重ねていた。…

巌門

波の静かな巌門 能登半島の東岸、リアス式海岸を代表するような、岩が競り立った地形が続く能登金剛の中心的な名勝で、幅6m、高さ15m、奥行き60mの大きさを持つ海蝕洞門。 能登金剛は、岩礁美を持つ朝鮮半島の金剛山にちなんで付けられた名で、巌門周辺には…

養老の滝

養老の滝と碑 揖斐川の支流津屋川の水源となる養老山地の滝谷にあり、落差32m、幅4mを誇る滝で、日本の滝100選のひとつ。滝の下流では、流れは涸れ谷となり、伏流水となって津屋川へと流れ込んでいる。ちなみに、現地では養老の滝の表記であったが、「の」が…

羽豆岬

沖合の岩礁にある羽豆岬灯台 伊勢湾と三河湾を区画する知多半島の突端の岬。岬の灯台は沖の岩礁にあったため、行くことができなかったが、遊歩道での最南端は、実測で北緯34度41分33秒、東経136度58分30秒だった。 古くは幡頭崎や羽豆崎とも書き、羽豆の名の…

日本ライン

長野県から伊勢湾へと注ぐ木曽川の中でも、岐阜県の美濃加茂市太田から愛知県の犬山市にかけての約13kmは、美濃加茂や可児周辺の盆地から濃尾平野へと抜ける山間の区間で、山並みを間近に見ながら下る渓流美から、日本八景河川の部で1位に選ばれている。 そ…

伊良湖岬

伊良湖岬灯台と三重県方向の神島の眺め 太平洋と伊勢湾、三河湾を区画する2つの突き出した半島の内、東側の半島である渥美半島の突端で、読みはイラゴと濁る。古くは伊良湖ヶ崎とも呼ばれ、伊良胡や伊良虞の字も使われていた。灯台は、北緯34度34分34秒、東…

明境洞

日本海まで見通すことができる明境洞 陸地が海へと落ち込み、岩がそそり立つ海岸線が続くというのが、丹後半島や若狭に見られるリアス式海岸だが、その一部が海水の浸食によって洞窟のようになったのが明鏡洞で、高浜城跡のすぐ下の小さな入り江から、明境洞…

三方湖

日本海に接して並んでいる、三方五湖の中の代表格の湖。ただし、三方五胡での最大の湖は水月湖で、三方湖はそれに次ぐ2番目である。 三方五胡は、三方湖を筆頭に水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖から成り、水質や水深の違いからそれぞれが違う色に見え、五色…

東尋坊

越前のリアス式海岸を象徴するような、最大25mの切り立った崖が1km以上に渡って連続している名勝で、国の名勝と天然記念物に指定されている。 この東尋坊の名前の由来は、いくつかの説があるのだが、最も有名なものは、中世に8千人もの僧兵を擁していた巨刹…

余呉湖

天女伝説の残る静かな湖。古代にはヨゴノウミと呼ばれた。 琵琶湖の北岸から北へ、古戦場で有名な賤ヶ岳を越えたところに位置し、天正11年(1583)の賤ヶ岳の合戦では、主君である柴田勝家を逃がすべく毛受兄弟が奮戦して討死した場所で、天女伝説を持つ湖とし…

琵琶湖

周囲約235.2km、面積669.26km2、最大水深103.58mという日本最大の湖で、ラムサール条約登録湿地でもある。 断層湖である琵琶湖は、古代より存在し続けたという、世界でも20ほどしかない古代湖のひとつで、日本では唯一の古代湖であり、400万年前に現在の三重…

若草山

若草山三重目から奈良市街の眺望 標高342mの山で、笠を3つ重ねたように見えることから三笠山とも呼ばれ、和歌などではこちらの名もよく登場するが、葛尾(つづらお)山などの呼び名もある。 古来、奈良盆地の各地に都が構えられていた頃から、和歌の世界には天…