Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

岩屋松帆温泉

松帆の郷からの明石海峡大橋の夜景

 明石海峡大橋が開通した翌年の、平成11年11月11日という1並びの日にオープンしたスーパー銭湯型温泉。一般に知られる美湯松帆の郷というのが施設名で、源泉名が岩屋松帆温泉である。

 源泉は、単純弱放射能泉、いわゆるラドン温泉で、単純泉であるが故に、残念ながら浴感はそれほど無かった。湧出温度は33.7℃の低温泉で、当然ながら加温となるのだがが、露天風呂などは浴槽からしばしば溢れるほどの湯量が供給されている。

 松帆の郷は、明石海峡大橋を中心に神戸から東播までの夜景が見渡せるというのが最大の特徴で、駐車場やレストラン、テラスデッキ、露天風呂といったあらゆる所からの眺望が確保されており、眺めが絶対的な売りであるという施設設計の核心が貫かれていた。コンセプトが明快で、しかもそれに見合うだけの景色があり、なかなか快適な空間となっている。

 浴室は、男女入れ替えで洋風と和風の2タイプがあり、洋風の浴室は、室内にジャグジーが設けられ、露天風呂は広い方形の浴槽に打たせ湯とジェットバスが装備されていた。もう一方の和風の浴室は、露天風呂のほうにジャグジーがあり、その横に楕円の露天風呂が造られている。いずれも、室内、露天共に明石海峡大橋が眺められるようになっていて、とことん景色を楽しめる造りだ。

 実際に訪れて思うのは、この温泉に関しては、感想として書ける事が少ない事だろうか。風呂の設備は、もちろん一通り揃ってはいるのだが、特にこれといった特徴が無く、温泉の泉質もあっさりしている。ただ、それを補って余りあるほどの絶景が愉しめる立地で、一点豪華主義の温泉とも言えるだろう。景色については、ただただ実際に行って自分の目で見て欲しいとしか言いようが無いほど、写真では伝わらないが、自分が行った事のある、明石海峡大橋が見える温泉や銭湯の中では、間違い無くNo.1である。時間が許すなら、ぼんやり景色を眺めながら数時間ほど過ごしたいというのを強く思った温泉だった。

 

最終訪問日:2016/10/15

 

 

淡路や四国方面のツーリングに行った際には必ず寄っている定宿ならぬ、定湯の温泉です。

疲れた体を露天風呂でまったりと癒しつつ、ぼんやりと明石大橋を眺める時間は、旅を締めくくるに相応しい癒しの時間ですね。

ただし、休日の夕方の時間は、アワイチ帰りの自転車の人でごった返して癒しどころではないので、ご注意を笑