Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

倉敷美観地区

 江戸時代の町並みが残る倉敷川沿いの商家町。昭和54年(1979)に国の伝統的建造物保存地区に指定された。

 倉敷は、江戸時代の寛永19年(1642)に直轄領となり、その代官所が置かれたのが繁栄の始まりである。天領の年貢を始めとする物資集積地となったことで商都として栄え、また、一種の自治都市でもあった。町政は一部の有力町衆が行い、議場は毎朝当番になった家の軒下で、その家から出される一杯の茶を飲む間に行われたという。

 この有力な商家の内のひとつに大原家があり、昭和5年(1930)に開館した、日本最初の西洋美術館である大原美術館は、この大原家の当主で、現在のクラボウクラレに繋がる企業群の社長を務めていた大原孫三郎が建てたものである。

 明治の維新後、天領が解除されたこともあり、流通が川筋から離れたため、倉敷の街自体は次第に衰えていったが、この美観地区は自治都市であったが故の富裕さとその頃の面影を残しており、現在では観光都市として有名となっている。街並み保存の構想は、孫三郎の子總一郎が昭和12年(1937)にドイツを訪問した際に思い付いたといわれることから、日本の街並み保存運動の先駆けの街でもあった言えるだろう。

 実際に倉敷川沿いの通りを歩いてみると、規模はそれほど大きくないものの、まるで江戸時代の空気が漂っているようで、往時を知りもしないのにノスタルジーを感じるのは不思議だ。

 

最終訪問日:2000/6/4

 

 

範囲はそんなに大きくないんですが、観光気分でブラブラと散策するにはちょうどよいですね。

バイクの駐車場も用意されていて、ライダーとしても好印象。

また、旧倉敷町役場の西洋建築の建物が休憩所兼案内所となっているのも、良かった。

町ブラしててちょっと疲れたときに、カフェとかの店に寄らないといけないとなると、結構めんどくさかったりするので、ありがたかったですね。