Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

琵琶湖大橋

 湖岸道路と呼ばれる湖東の県道559号線と、湖西の旧国道161号線である県道558号線を結ぶ橋で、滋賀県道路公社が管轄する15.4kmの琵琶湖大橋有料道路に含まれ、橋の部分は国道477号線になっている。大きく見れば、名神高速国道8号線、そして守山に繋がってくる国道1号線と、湖西道路であった現在の国道161号線を結ぶバイパスと言えるだろうか。

 かつての琵琶湖には、船による湖上交通の文化があり、沿岸の人々にとっては主たる足であった。しかし、生活が近代化するにつれて湖上交通は廃れ、琵琶湖が滋賀県の東西を経済的に分割するようになってしまう。

 これを懸念した滋賀県は、琵琶湖を北湖と南湖に分ける、湖東の今浜と湖西の堅田を結んだ琵琶湖の狭隘部への架橋を構想し、昭和37年(1962)11月5日に架橋工事を着工した。そして、昭和39年(1964)9月28日に開通したのが、この琵琶湖大橋である。当時は、日本最長の有料橋であった。

 以降、年々増大する交通量に対応して、有料区間の延伸や4車線化が図られ、現在では無料の自転車歩行者用道路も付属し、自動車やバイクだけではなく、地元の人々にとっても無くてはならない道となっている。ちなみに、4車線化に際し、隣接してもう1本の橋が架けられており、全長は、上り車線が1400m、下り車線が1350mと、若干の差異があるという。また、橋の中央は、船舶航行のため、橋脚間を140m、橋桁までの高さを約26m確保している。

 今は閉鎖されてしまったが、大津市側にはびわ湖タワーがあり、大津方向の市街地や湖東の田園地帯、比叡山の山並みが見渡せる絶好のビュースポットだった。反対の守山市側には、リゾートホテルが建ち並んで一大リゾート地帯を形成していたが、そちらも再開発が進んでいるようだ。付近の道路は流れがあまり良くないが、琵琶湖の風景のひとつになっている橋である。

 

最終訪問日:2001/8/29

 

 

琵琶湖の北湖と南湖を分かつように架けられた橋ですから、景色は抜群ですね。

琵琶湖大橋近くまで来ると、その風景と共に琵琶湖に来たなという感じがします。