Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

姫路モノレール跡

取り壊された大将軍駅跡の高尾マンション

 手柄山で開催された姫路大博覧会に合わせ、会場への交通手段として昭和41年(1966)5月17日に開通し、同49年(1974)4月11日に休止した姫路モノレールの跡。所々にモノレールの橋脚が残っており、旧手柄山の駅には車両が整備展示されている。

 姫路モノレールは、開通当初は大博覧会の為の交通手段であったが、行く行くは市南部の工業地帯や市北部の住宅地を結び、環状路線にする計画であったという。また、更に鳥取まで延伸するという壮大な素案もあったようだ。しかし、大博覧会閉会以降は、並走する山陽電鉄に比べて運賃が非常に高かった事や、路線の短さで手柄山への用途にしか使用できないというのもあり、乗客が減少し続け、営業黒字になることなく休止に追い込まれてしまう。そして、1979年には、再開されることなく正式に廃止となった。

路線上のビルには橋脚が生えたように残る

 唯一の途中駅である、大将軍駅があった高尾マンションが取り壊されるということで行ってみたが、昭和時代における近未来的な雰囲気のあるビルで、夢のある時代の建物と言えるのかもしれない。この他に現存する遺構としては、橋脚が部分部分で残っているほか、手柄山には車両が綺麗に整備展示され、新たに模型も作られており、乗った事がある人も無い人も、ノスタルジーが感じられるのではないだろうか。ただ、橋脚なども順次撤去される予定といい、残る痕跡は僅かとなっている。

 

最終訪問日:2016/10/16

 

 

リアルタイムでは知らない世代ですが、昔から姫路に行く度、あの橋脚はは何やろう?と思っていました。

姫路モノレールが在ったことを知ったのは、それからかなり時間が経って、大人になってからでしたね。

乗ったことはないんですが、手柄山の展示は妙にノスタルジックで、近くに行くとついつい寄ってしまいます。