Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

都道府県別-岡山

瀬戸大橋

与島P.A.から四国方向の眺め 本州四国連絡橋3ルートの中で、最も早く昭和63年(1988)4月10日に全通したルート。 瀬戸大橋は、瀬戸内海を渡る瀬戸中央道の主たる区間で、瀬戸中央道自体は山陽道から高松道までを結ぶ。広く見れば、山陽道と中国道を結ぶ岡山道…

岡山プルーライン

岡山県東部の臨海部を通り、岡山市の国道2号線岡山バイパスに繋がる全長32.4kmの自動車道。比較的山側を走っている国道2号線の、バイパス的な性格も持つ。 岡山県道路公社の有料道路として、昭和49年(1974)11月30日に東備西播開発有料道路として最初の区間の…

高松城址公園資料館

高松城址公園は、有名な秀吉による水攻めが行われた備中高松城の跡地を昭和50年(1975)から整備したもので、平成5年(1993)に完成した。資料館の開館時期は分らなかったが、公園と同時期か、やや遅れて開館したのではないだろうか。 資料館は公園の一角に建ち…

高梁市郷土資料館

昭和53年(1978)4月17日に開館した、高梁市の郷土資料を展示している資料館。 資料館の建物は、日露戦争が勃発した年である明治37年(1904)に建設された、高梁尋常高等小学校の旧本館である。木造2階建ての建物は、明治期に建築された学校建築物として代表的か…

吉備高原ニューサイエンス館

吉備高原都市にあった、未来をテーマにした科学館。開館は昭和60年(1985)10月で、建物の老朽化や吉備高原都市の行き詰まりなどもあり、平成21年(2009)3月31日で閉館した。 大きく分けて、エレクトロニクス、バイオテクノロジー、新エネルギー、新素材の4つの…

岡山県立博物館

岡山城や後楽園などがある旧岡山城の城域の中で、後楽園の外苑にあたる西北部にある県立の博物館。岡山県政100周年の記念事業のひとつとして、昭和46年(1971)8月に開館した。 岡山は、旧国名では備前、備中、美作がそれにあたるが、この博物館では、美作地方…

蒜山高原

蒜山高原の牧場と遊園地 大山から東へと伸びる峰々に、東西方向の尾根筋が岡山県と鳥取県の県境となっている上蒜山、中蒜山、下蒜山の三峰があり、蒜山三座と呼ぶ。蒜山高原は、その南に広がる中国山地北面の高地で、南北10km、東西20kmの大きさを持ち、高原…

宇甘渓

旭川の支流である、岡山県中央部の吉備高原から流れ出る宇甘川の、中流域の渓谷。 渓谷といっても、川沿いはそれほど崖が切り立った険しい場所ではないが、ふと近辺の山々を見ると、切り立った奇岩を遠くに望むことができる。宇甘川に沿って、このような山の…

山中鹿介幸盛墓

河畔に建立された山中鹿助幸盛の墓 山陰の麒麟児という異名をとった尼子家の忠臣、山中鹿介幸盛の墓。毛利氏に捕らわれていた幸盛は、高梁川と成羽川の合流点にほど近いこの場所で謀殺された。ちなみに、講談などでは、鹿之助の字があてられている。 尼子氏…

水攻築堤跡

蛙ヶ鼻築堤の全景 羽柴秀吉が、織田家の中国方面軍司令官として毛利軍と対峙し、備中高松城を水攻めした際に築いた堤跡。 天正10年(1582)、秀吉率いる織田軍は、中国地方攻略の緒戦として、境目七城と呼ばれる領境の城を次々と落とし、4月15日にはその要とな…

吹屋銅山 (吉岡銅山)

吹屋銅山笹畝坑道入口 吹屋鉱山や吉岡銅山ともいい、パンフレットには吉岡銅山の方が正式な名称であるように書かれてあったが、現地の案内板などは吹屋銅山となっていた。 最初の発見は大同2年(807)とあるが、この初期の頃は、地表に露出した鉱脈から採掘す…

中山茶臼山古墳

中山茶臼山古墳前景 中山茶臼山古墳は、他の同名の茶臼山古墳と区別する為、吉備中山にあることから中山を冠して呼ばれる。また、現地案内板では、中山御陵という名で記されていた。 古墳は、第7代考霊天皇の皇子で、桃太郎のモデルといわれる大吉備津彦命を…

鬼ノ城跡

展望台から復元されている西門と城壁を眺める 西日本の要害の地に多く築かれた古代山城のひとつ。 大和朝廷と友好関係を持っていた朝鮮半島の百済は、斉明天皇6年(660)に唐・新羅連合軍に敗れて滅亡した。しかし、遺臣の鬼室福信が再興の兵を挙げるに及び、…

吉備津彦神社

吉備津彦神社拝殿 神社本庁が定めた、いわゆる別表神社のひとつで、主祭神は大吉備津日子命。ただし、この神社では、主祭神の大吉備津日子命が一般に言うところの吉備津彦命で、配祭として吉備津彦命の名で祀られているのは、大吉備津彦命の子とも弟ともいう…

吉備津神社

特徴的な吉備津神社の本殿 備中国一ノ宮である神社。 主祭神は、古代の崇神天皇の治世に各地へ送られた4人の将軍のひとりで、桃太郎のモデルともいわれる大吉備津彦命であり、その一族である8柱が配祭。2柱が合祀されている。また、三社宮や若山宮など、摂末…

水没ペンション村 (鹿忍グリーンファーム跡)

水没ペンション村を南側から 俗に水没ペンション村と呼ばれる場所は、かつてはテニスやゴルフが楽しめ、コテージに宿泊もできる、鹿忍グリーンファームというリゾート区域であった。しかし、廃業した後、放置される内に徐々に水が溜まり、このような水没の状…

倉敷美観地区

江戸時代の町並みが残る倉敷川沿いの商家町。昭和54年(1979)に国の伝統的建造物保存地区に指定された。 倉敷は、江戸時代の寛永19年(1642)に直轄領となり、その代官所が置かれたのが繁栄の始まりである。天領の年貢を始めとする物資集積地となったことで商都…

和気鵜飼谷温泉

和気鵜飼谷温泉の外観 和気鵜飼谷温泉は、字の通り和気町にあるホテルの中の温泉であるが、宿泊客だけではなく立ち寄り湯も利用可能となっている。開湯は、平成7年(1995)の11月。 温泉は、湧出温度39.9℃のアルカリ性の単純温泉で、単純温泉だけに湯の色や匂…

湯原温泉

湯原温泉の公衆露天風呂砂湯 湯原温泉は、湯が自噴する河原の意が名前となっており、古くから湯郷温泉や奥津温泉とともに美作三湯に数えられ、昭和31年(1956)に国民保養温泉地としての指定を受けたことから、温泉街として大きく発展した。現在も、ホテルや旅…

湯の瀬温泉

江戸時代に岡山藩が整備した小森温泉から近く、国道429号線から県道を1kmほど入ったところにある、湯の瀬温泉旅館という1軒宿の温泉。 豊岡川という、西から旭川へ流れ込む支流沿いにあり、温泉の源泉は川床にあるという。知名度は高くないが、古くから湯治…

湯郷温泉

源泉の場所にある共同湯の鷺温泉館 温泉町らしく、多数の温泉旅館と歓楽街を持つ温泉で、美作三湯のうちのひとつに数えられている。 伝承では、慈覚大師の名で知られる円仁上人が西国巡礼の途上、鷺が足の傷を癒しているのを見て発見したという。単純に逆算…

小森温泉

吉備高原は、地殻運動の活発な動きによって隆起し、それらが削られて準平原と呼ばれる高原地形となった。この高原の中には、過去の火山活動の痕跡もあり、そのためか、高原の中にはあちらこちらに温泉が湧き出ている。 小森温泉もそれら多くある温泉の内のひ…

粟住城

粟住城説明板と登山道入口 標高605m、比高約130mの城山に築かれた山城で、粟角城とも書かれ、粟住山城とも呼ばれる。現地案内板には、粟住城とあった。 粟住城に関しては、築城年代や城主、事績などが不明であり、現地説明板では、江戸自体初期の津山城築城…

楪城

楪城本丸と城址碑 楪城には、新見氏と杠(楪)氏の2つの築城説があり、杠氏築城説では、三浦氏の出である三浦六郎重行が摂津国杠峯に住して杠を名乗り、備中守護となって城を築いたとする。そして、当初は矢谷城と呼んだ城も、やがて杠城と言うようになったと…

三星城

美作の豪族後藤氏の居城。 三星城は、三星山に築かれた城で、3つの峰があることからの名である。築城された年代は詳らかではないが、応保年間(1161-1163)に渡辺長寛が築いたという。しかし、美作守護であった梶原景時が没落する頃までは渡辺氏が城に在ったよ…

三石城

三石城の鳥瞰図と説明 室町幕府の四職と称された名門赤松氏の家臣で、守護代として戦国時代には赤松氏を上回る勢力を誇った浦上氏の居城した山城。 三石城の築城は、鎌倉時代末期で、元弘3年(1333)の後醍醐天皇の挙兵に与した三石保の領主伊東大和二郎が、居…

松山城

三大山城のひとつ。伊予の松山城を始め、同名の城が各地に存在するため、一般には備中松山城と呼ぶ。天守が現存する12城のひとつであり、山城として唯一それを残す城でもある。 延応2年(1240)、相模から地頭として入部した三浦一族の秋庭重信によって、大松…

新見陣屋

陣屋跡に建つ思誠小学校の校門 江戸時代の新見は、初期は備中松山藩の支配下にあり、高梁川を利用した水運で栄えていた。新見が藩の首府となるのは、元禄10年(1697)になってからで、津山藩の支藩であった宮川藩関氏が新見に移って来てからある。 津山藩は、…

成羽陣屋

成羽陣屋大手門跡 陣屋が築かれる前の成羽は、戦国時代に成羽へと進出してきた三村氏の根拠地であった。その戦国時代の当主家親は、毛利元就と結び、備中だけではなく、備前、美作へと勢力を急拡大させた武将であったが、敵対する浦上宗景の家臣宇喜多直家の…

砥石城 (備前)

砥石城登山口 宇喜多氏ゆかりの山城。砥石山城や砥石ヶ城ともいう。 築城は、具体的な時期は不明だが、文明15年(1483)に備後守護山名俊豊と備前の有力国人松田元成が連合して備前の守護所である福岡城を攻め、翌年に攻略した後、さらにその翌年に赤松勢が反…