Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

水没ペンション村 (鹿忍グリーンファーム跡)

水没ペンション村を南側から

 俗に水没ペンション村と呼ばれる場所は、かつてはテニスやゴルフが楽しめ、コテージに宿泊もできる、鹿忍グリーンファームというリゾート区域であった。しかし、廃業した後、放置される内に徐々に水が溜まり、このような水没の状態となってしまったため、いつの頃からか水没ペンション村と呼ばれ、廃墟マニアが訪れる場所となったようだ。

 この水没ペンション村の敷地は、元々は塩田として干拓された場所で、塩の生産が塩田による生産からイオン交換膜製塩法に変わったため、残された塩田用地の有効利用として企画されたものである。KBS瀬戸内海放送の報道によると、それは1970年代のことで、地元の企業が開発したという。ただ、元が入浜式の塩田であるため、満潮時の海面よりも低い場所にあり、流れる先の無い雨水などが溜まってしまうため、常にポンプによる排水が必要であったようだ。

西からの眺め

 その後、2000年頃に経営が行き詰まり、グリーンフームが営業していた時の状態をほんど残したまま、放置されていたという。そして、報道によると、2004年の台風の高潮によってポンプが破損し、排水が止まってしまった。ただ、様々な伝聞を合わせると、すぐに水没したわけではなく、2013年頃から水没する範囲が出てきたようで、やがて完全に水が溜まって池のようになったという。

 実際に訪れてみると、遠目に見る範囲では建物の保存状態が非常によく、テニスコートがあったと思われる部分の柵や、ゴルフ練習場だっと見られる支柱もきちんと残っており、ほんの数年前まで稼働していたような雰囲気さえある。ただ、地面というものがほぼ無いため、敷地内は鳥の楽園となっていた。

 見る分には、ホラーゲームから切り出した一場面のようで、非常に視覚的衝撃を感じられる場所ではあるのだが、悪臭やユスリカの大量発生など、周辺住民に悪影響が出ているとのことなので、何らかの対応が待たれるところだ。

 

最終訪問日:2022/10/15

 

 

Google Mapを見ていて、なんじゃこらと思って調べてみたら、廃墟マニアには有名な場所でした。

訪れた日が秋晴れだったので、ホラーを感じるには感じるんですが、なんだか明るいバイオハザードという感じでしたね。

地元の人には笑い事ではないですが。