Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

高梁市郷土資料館

 昭和53年(1978)4月17日に開館した、高梁市の郷土資料を展示している資料館。

 資料館の建物は、日露戦争が勃発した年である明治37年(1904)に建設された、高梁尋常高等小学校の旧本館である。木造2階建ての建物は、明治期に建築された学校建築物として代表的かつ貴重なもので、昭和47年(1972)に尋常高等小学校の後身である高梁小学校北校舎が学校統合で移転した後、建物自体が市の重要文化財に指定された。

 地元の大工である妹尾友太郎が施工した建物は、臥牛山国有林のモミの大木を製材し、無節で柾目の良材が使われ、今でも傷みが非常に少ないという。また、2階の講堂の天井は、二重折上格天井という桃山風の格子天井となっており、当時のモダンな校舎の残り香が漂うようで、建物だけでも一見の価値がある。

 資料館に展示されている民俗資料は、3000点以上と相当多く、雑然と展示されている感じではあるが、種類は江戸、明治、大正時代の日常品から、伝統ある祭りの道具まで多岐にわたっており、見ていて面白い。

 資料館では、係の方がとても気さくで、いろいろと説明して下さり、興味を持って見学できた。入館者と距離が近い資料館なのだろう。展示物の中で特に気になったのが、手動でケーブルを抜き差しして回線交換する電話交換機で、昔の大きな建物には、恐らくひとつ以上は普及していた代物のはずのだが、ほとんど現在には残っておらず、きちんと現物を見たのは初めてということもあり、興味深かった。

 

最終訪問日:1996/11/7

 

 

元小学校という建物の大きさもあって、他の郷土資料館よりかなり多くのものが展示されています。

係の方の説明もあり、色々と懐かしい感じがして、楽しかったですね。