Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

高槻市立歴史民俗資料館

商家内に掛けられていた笹井家住宅の解説板

 かつての高槻城三ノ丸である、城跡公園の中に建つ歴史民俗資料館。

 この資料館の建物は、高槻城下の紺屋町で干物や瀬戸物を扱っていた商家笹井家の店舗兼住宅を移築復元したもので、白壁と本瓦葺が印象的な江戸時代中期の典型的町屋である。建物自体は、昭和47年(1972)9月12日に旧笹井家住宅として市の指定有形文化財に指定されていたが、同57年(1982)6月14日に現在地に移築復元され、歴史民俗資料館となった。

 建物は、棟木を受ける為に丸太を合掌に組んだ扠首(サス)構造と和小屋の併用が見られ、本瓦葺や妻入などを含め、経緯など詳しいことはよく分かっていないものの、京都府の亀岡地方との地域的繋がりが確認できるという。内部は、古い民家特有の薄暗い感じであるが、商家ならではの土間の取り方が見え、なんだか懐かしく感じるような雰囲気が漂っている。

 資料館自体は、現在はしろあと歴史館の分館となっているようで、資料館内部には、数は多くないものの農具や生活用具を中心とした民俗資料が展示されていた。家族連れが多く訪れていた城跡公園の中にあり、入場料も無料なので、地元の子供達に気軽に寄って親しんでほしいとの意図があるのだろう。また、自分のような旅行者も、城跡散策のついでにふらっと立ち寄れる資料館である。

 

最終訪問日:2008/10/8

 

 

移築復元されたせいなのか、江戸時代の古い町屋ながら綺麗な外観で、最初は休憩所かと思ったぐらい。

城跡の趣を壊さず、それでいて現代的な綺麗さもあって、城跡の公園に似合う商家ですね。