Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

狭山池博物館

 日本最古の灌漑用のダム式貯水池である狭山池の、ダム化を記念して建てられた狭山池と土地開発史についての博物館。開館は平成13年(2001)3月28日。

 狭山池は、古事記日本書紀に登場するほどの歴史を持ち、それまでも日本最古のダム式貯水池といわれてはいたが、詳しい築造年代は不明であった。このダム化工事の際、発掘された東樋について年輪年代測定で調査が行われ、推古天皇24年(616)に切り出された木材であることが判明したことで、ようやくおおよその築造年代を推定することができたのである。そして、これらの成果を展示する博物館として、狭山池博物館は開設された。

 博物館内には、古代の敷葉工法から各時代の改修についての展示が、歴史を辿るようにブースを区切って行われており、狭山池の変遷の様子が非常によく解る。また、狭山池の堤の断面や、古代の東樋、近世の中樋など、各時代の遺物が移築保存、もしくは復元の形で展示してあり、かなり大掛かりが展示内容が多く、興味を持って見て回れる展示となっていた。

 この博物館は、狭山池の遺物などを展示する資料館としての機能以外に、周辺一帯の教育、文化創造の拠点としての機能も与えられており、講演会やイベントなども盛んに行われているようだ。入場料が無料なのも、その教育文化拠点としての考えの表れと思われ、気軽に入ることができて非常に良いと思う。

 また、博物館のデザインも、有名建築家安藤忠雄の設計で、親水的な感じとなっており、非常にメッセージ性が感じられた。しかし、展示内容に比べて建物が大きすぎると感じられるのも事実で、悪く言えばややハコ物優先的な印象も少し受けてしまうのが残念なところではある。

 

最終訪問日:2008/11/19

 

 

すごく豪華で綺麗な建物が目を引く博物館です。

内部も展示が大きく解りやすかったですね。

ただ、訪れたのが平日というのもあって、人がほとんどおらず、勝手に心配になりました。

使わないともったいないので、地元の方には、教育拠点や文化拠点として使い倒してほしいですね。