Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

東洋健康ランド

 中国的な雰囲気を持たせた健康ランドで、外観は、九龍城が存在した頃の香港のような雰囲気があった。平成28年(2016)8月31日をもって閉館している。

 健康ランドの建物は、2階建て程度の横長の建物に大きな看板と目立つネオンという一定のフォーマットがあったのだが、この東洋健康ランドは、その外観に中国的なエッセンスを足した健康ランドであった。オープンの時期は調べても判らなかったが、恐らく、健康ランドが隆盛して各地に建てられていた昭和末期頃のオープンで、他との差別化を図ったものと思われる。

 ただ、内部が東洋的であるかと言えばそうではなく、中華レストランが目立つ程度で、他の健康ランドと同様に湯船は広く、薬草風呂や露天風呂、サウナなどいろいろな施設が備えられ、ゲームコーナーや仮眠室などもあり、かなり標準的な健康ランドだと言えるだろうか。

 訪れた時は、長野へ向かう途中で、そろそろどこかでお風呂に寄っていくかと考えていたところ、ちょうど国道21号線に看板が出ていたので立ち寄った。いかにも健康ランドという、看板の毒々しさを持つ健康ランドで、中華的な雰囲気がその昭和感を増幅させていたような印象が残っている。ただ、先を急ぐのもあって、仮眠室等は中まで確認しなかった。

 

最終訪問日:1996/8/22

 

 

各地の健康ランドが、新興のスーパー銭湯相手に苦戦する中、訪れた平成前期ですらやや老朽化した感のあった施設で、令和目前まで頑張っていたことは、素直に凄いと思います。

昭和生まれとしては、昭和的な施設が消えるのは、少しと寂しいですね。