Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

野島鍾乳洞

岩で入口が塞がれてしまっている野島鍾乳洞

 兵庫県下で唯一といわれる鍾乳洞。

 通常の鍾乳洞は、古生代中生代石灰岩層にできることが多いが、この野島鍾乳洞は、約2000万年前の新生代第三紀に属する、岩屋累層という牡蠣などの貝殻が堆積して岩となった石灰岩にできたという珍しいものである。入り口はドリーネと呼ばれる漏斗状に水食された地形の底にあり、主洞は長さ120m、高さ最大5mあるらしく、地元の高校によって60mまでは調査されているという。

 大昔に地図を眺めていて鍾乳洞を発見し、1度探しに来たものの、その時は見つけられず、ふとした拍子に案内板を見つけて訪れることができた。浄水施設のような建物のすぐ横にあったが、入口は狭く、潜って入るような感じで、それなりの装備がないと入れない雰囲気である。昔はちゃんと入口があったらしいが、近くの野島断層が震源となった阪神大震災によるものか、ただの落石によるものかは知らないが、岩によって塞がってしまったらしい。ただ、入口が塞がっていなくても、間違っても観光用の洞窟ではないことだけは確かだ。

 

最終訪問日:2003/6/7

 

 

昭和の頃は鍾乳洞に入ることができたとの話ですが、入口が塞がってしまってから、存在すらも忘れられつつあるようです。

県下唯一の鍾乳洞ということなので、1度は行ってみたいんですが、整備されることはないんでしょうね・・・