Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

宗佐厄神八幡神社

宗佐厄除八幡神社の拝殿遠景

 八幡信仰と厄除信仰が習合している神社で、地元では厄神さんとして親しまれ、厄除八幡宮とも呼ぶ。ただし、正式名称はそのまま八幡神社である。

 神社の歴史は古く、天平勝宝元年(749)2月に孝謙天皇の勅願所として創始されたという。ただ、孝謙天皇の即位は同年8月、天平勝宝への改元が同じく7月と、創始された2月より後の事であり、実際に創始された年は翌年以降だった可能性がある。

 その後、奈良時代に僧ながら異例の出世を遂げた道鏡の即位騒動に際し、即位するべしとの神託を下した宇佐神宮へ、神護景雲3年(769)に真偽を確かめるべく勅使として向かった和気清麻呂が、この神社で道鏡の刺客に襲われたが、山より1頭の巨大な猪が飛び出し、刺客を蹴散らしたという。このことから、いつの頃からか厄除けの神様として尊崇されるようになった。

 ちなみに、清麻呂には猪に関して別の伝承もあり、足の不自由になった清麻呂宇佐神宮に輿で参ろうとしたところ、300頭もの猪が先導し、参拝後には立って歩けるようになったという。清麻呂は、10円紙幣の肖像画としても採用されているが、札には猪も描かれており、猪と非常に関わりが深い。

 厄神八幡神社の祭神は、当然ながら八幡大神こと品陀別命(誉田分命)で、応神天皇と同一とされる。また、その母である神功皇后こと息長足媛命(気長足姫尊)と、皇后である仲姫命が配祀されているほか、摂末社として8つの社があり、天照皇大神から稲荷社の保食神、天満社の菅原道真など、多彩な神様が祀られているという。

 現在の神社は、平素は静かな顔を持っているが、広々とした境内を持ち、初詣の際などは100m以上も参拝の列ができるなど、今も周辺の人々から尊崇を受けている。また、播磨三大祭に数えられる春の厄除大祭の時には、非常に多くの参拝客が訪れるという。

 

最終訪問日:2024/1/1

 

 

個人的には、毎年正月元日に参拝する神社で、非常に親しみを持っています。

参道の階段や手水が綺麗になり、神楽殿も新たに造られ、次第に新しい姿へと変わって行っていますね。

それも地元の人からの信仰が厚いからなんでしょう。

なかなか凄いことですね。