Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

下馬の湯

 下馬の湯は、平成17年(2005)7月8日にオープンし、同19年(2007)4月17日をもって閉店したスーパー銭湯

 下馬の湯があった場所は、住所の上では明石市なのだが、稲美町播磨町の境目が入り組んだところにあり、JR土山駅から出て正面の道を真っすぐ行くと、商店が並ぶ中に入口があった。入口が周りの建物に埋没するような感じで、思わず通り過ぎそうになるぐらいだったが、郊外型が多いスーパー銭湯としては、やや異質な印象だったのをよく覚えている。

 最初に場所を聞いた時、つい1週間前に土山駅近くに行ったばっかりだったが、そんな大仰な建物を見た記憶が無く、自分の薄ぼんやりとした大昔の記憶を手繰っても、スーパーがあったことぐらいしか思い浮かばなかった。そのスーパーが建て替わったのかと実際に行ってみると、コンクリートに吹き付けしただけの浴室天井や、板を打ち付けて殺してある窓など、スーパー銭湯らしくないところが随所にあったので、恐らくスーパーの建物をそのまま改装したものだったと思われる。

 内部は、さすがにスーパーを改装したと思われるだけあって広く、座敷のある食事処はもちろん、エステやあかすり、ごろ寝のできる仮眠室まであってゆっくりとくつろげ、浴室も全体的に視界が広く、ある程度混雑してもゴミゴミとした感じが無さそうな銭湯だった。

 内湯は、大きな湯船を中心にジェット風呂や泡風呂といった一般的な施設のほか、やや珍しいところでは腰掛湯があり、ちょっと休憩する時も体を冷やさず、これは長湯派には嬉しい設備だ。そのほか、サウナが2つあるのも良かったのだが、湿式サウナは少し湿気が足りなかった記憶がある。

 内湯と比べて、露天風呂はとても広くはあるのだが、ちょっと迫力に欠け、檜風呂と岩風呂、打たせ湯があるのみ。岩風呂も底が滑らないように固めてある為、ちょっと岩という感覚とは違うほか、打たせ湯も湯が飛び散る為、囲いが欲しかった。全体的に見て、内湯と銭湯の付帯施設では十分満足できるレベルだっただけに、もう1回ぐらいは行っておきたかった銭湯である。

 

最終訪問日:2005/10/16

 

 

オープンの時期としては、スーパー銭湯が乱立した時期の末期頃で、すでに過当競争の時代が始まっていたんでしょう。

驚くほどの速さで店仕舞いしてしまいました。

付帯設備は綺麗で寛げたんですけど、採算が取れるほどの客足では無かったというところでしょうか。