Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

三方湖

 日本海に接して並んでいる、三方五湖の中の代表格の湖。ただし、三方五胡での最大の湖は水月湖で、三方湖はそれに次ぐ2番目である。

 三方五胡は、三方湖を筆頭に水月湖菅湖久々子湖日向湖から成り、水質や水深の違いからそれぞれが違う色に見え、五色の湖とも呼ぶ。三方湖水月湖菅湖日向湖は断層湖、久々子湖は入江が土砂で塞がった潟湖という生い立ちの違いや、日向湖が完全な塩水湖三方湖が完全な淡水湖に対し、水月湖菅湖久々子湖汽水湖で、しかも久々子湖は満潮時に海水が逆流するという塩分の濃い汽水湖であるという違いが、それぞれ別の色に見えるだけでなく、湖の性格を特徴付けているのだろう。

 現在のように五胡が繋がるようになったのは江戸時代で、もともと繋がっていた三方湖水月湖菅湖に、浦見川と嵯峨隧道の開削でそれぞれ久々子湖日向湖が繋がってからである。

 この江戸時代には、海に繋がっていない湖での水位上昇による水害が、沿岸住民の長年の課題として存在しており、工事は、その打開と水利が目的だったようだ。

 訪れた三方湖は、五胡の中でも最も内陸側にある湖で、国土地理院のデータによると、周囲9.6km、面積3.58km2、最大水深は5.8mである。平均水深は、海跡湖である久々子湖よりも浅いながら、前述のように五胡の中では2番目の大きさを持ち、コイやフナ、モロコ、ワカサギといった淡水性の魚が獲れるという。

 国道162号線を走り、日本海沿いから世久見トンネルを抜けるだけで、荒々しい日本海とは全く対照的な、非常に穏やかな印象の風景が広がっていた。この落差が、三方湖を始めとする三方五湖の魅力のひとつでもあるのだろう。また、三方湖の水面は非常に近く、リアス式海岸が続く若狭の海岸沿いでは、こんなに水面が近くに来ることは珍しい。これも、全く別の雰囲気を醸し出している要因のひとつかと思われる。

三方湖の静かな湖面

 

最終訪問日:2001/9/13

 

 

小浜から味方の間は、大動脈の国道27号線が一旦内陸部に入って行くんですが、三方湖沿いを走るのが好きで、ついつい海沿いの国道162号線を選択してしまいます。

次は三方五胡レインボーラインを走って、上から眺めてみたいですね。