Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

鹿ヶ壺

最下段の尻壺

 揖保川の支流、林田川の源流近くの支流にある滝で、水流が長い年月をかけて岩盤の石英粗面を削り、流れ落ちた先で大小数十もの小さな滝壷を作っている。これら滝群の最大のものが鹿ヶ壺で、鹿の寝姿に似ていることから名付けられ、この一帯の滝群の代名詞となった。

 滝は、下から尻壺、五郎在壺、鳥ノシコミ、雑桶壺、五郎田壺、駒ノ立洞、底無、オハグロ壺、鹿ノ尾、鹿ヶ壺と名前が付いている。これら滝群の落差はそれぞれ1mから数mで、最大の鹿ヶ壺で約5mほど。深さは、底無と呼ばれる滝壷が約6mもあるという。

 夏は、水流が削った滑らかな流路と滑り台のような滝を滑る子供でいっぱいになるが、中には恐怖で泣き出す子供もいて微笑ましい。子供だけなく大人も十分楽しめ、高校生や大学生なども結構多く、このあたりの年代の人には底無への飛び込みが人気のようだった。

ウォータースライダー状の五郎田壺を上から

 訪れた時に滑ったのは、五郎田壺と、鳥ノシコミから五郎在壺への2段で、五郎田壺と鳥ノシコミは半円状に丸く削られており、まさにウォータースライダーのようだ。五郎在壺は、末広がりのチョコレートファウンテンの表面のようなイメージで、とても滑らかだった。また、この五郎在壺が一番高さもあり、スピードも出る。ただ、1ヶ月ほど雨が降っていない時期だったので、雨の後ならばもっと滑れる所が多いのかもしれない。

 アウトドアの基地となる鹿ヶ壺山荘は、平成24年にリニューアル工事が完成し、オートキャンプ場やロッジが新たに増設されたほか、駐車場も舗装されるなど、かなりきれいになった。また、それまでの普通のキャンプ場やロッジも健在で、バーベキューサイトの貸し出しもやっており、多彩なキャンプの仕方を選ぶことができる。ただ、きれいになった分、夏の繁忙期にはかなり行楽客が訪れる為、それまでの穴場的な雰囲気がなくなってしまったのは、少し残念なところだろうか。

 

最終訪問日:2019/9/23

 

 

天然の滑り台として知られる滝です。

天然であるが故に速度調整も無く、体重の重い大人が滑ると恐ろしいスピードが出るのでご注意を笑