Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

飛龍の滝

飛龍の滝大滝近景

 千種川から支流を2.5kmほど遡ったところにある滝で、2段合わせて落差4mの小滝と、16mの大滝から成る。

 国道373号線の久崎三差路から徳久方向へと入り、千種川を渡って上月工業団地を抜け、東向きから南向きへと方向を変えながら千種川の支流沿いになだらかな山道をしばらく登って行くと、突き当たりに坂のまま道が広くなったという感じの駐車スペースがあった。ここが飛龍の滝の駐車場で、そこからはもう小滝が見えるほどの近さである。

 2段の小滝は、下が約3m、上が約1m程度といったところか。訪れた時は、しばらく雨が降っていなかったが、その割に水量はそこそこあった。この小滝は、正面から見ると下の段しか見えないが、少し左手に回って見ると下の段と上の段の両方が視界に入る。この上下の滝両方が視界に入る状態では、上の段で水が左へ落ち、そして少し下って下の段で右に落ちるように見え、まるで山水の庭園のように非常に優美だ。

飛龍の滝説明板

 この小滝の脇からは遊歩道が延びており、渓流沿いにその道をしばらく登って行くと、大滝が見えてくる。こちらは小振りな小滝とは趣が違ってかなりの高さがあり、滝壷の近くから滝を仰ぎ見ると、右手から出てきた水流が1度壁に弾かれてから落ちてくるという感じで、なかなか迫力があった。水量が多いときなどは、もっと見応えがあるのだろう。

 案内板には、かつて雨乞いの滝として崇拝されていたとあり、昔の人は小滝の優しさと大滝の荒々しさに、自然神を感じたのかもしれない。また、それは日本人にとっては普遍的なもののようで、時代を経て訪れた自分でも、言葉にできない自然の大きな何かを滝に感じるのは、不思議な感覚だ。

 大滝の近くには東屋があり、登るといっても疲れるというほどの距離ではないが、休憩を取りながら涼を感じることができる。また、小滝の滝壷やそこから少し下った渓流は、良い水遊びの場所となるので、子供連れでもゆっくり遊べるだろう。

 

最終訪問日:2023/8/6

 

 

大河ドラマ軍師官兵衛」のオープニングにも使われていた滝です。

大滝は落差がありますが岩肌を滑り落ちる感じで、小滝は優しく、全体として風情のある滝でした。