Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

明石市立天文科学館

天文科学館の展望台付き時計塔と子午線標示柱

 日本標準時である東経135度の子午線上にある科学館で、主に天文や時間に関する資料の展示をしている。

 開館は、時の記念日である昭和35年(1960)6月10日で、プラネタリウムの設置は日本最初ではないものの、投影機は現在では日本で最も古いものという。ちなみに子午線とは、十二支で北を表す子と南を表す午を結ぶ南北の線という意味である。

 天文科学館は、平成7年(1995)の阪神淡路大震災で大きな被害を受け、その象徴であった2代目の塔時計も、地震のあった午前5時46分を指したまま長い間止まっていた。その後、塔時計だけは1ヶ月後に仮配線でなんとか復旧していたが、科学館本体の震災復旧工事の際に撤去され、平成10年(1998)3月15日の工事完了後、現在は3代目となる新しい時計が設置されている。個人的には、子供の頃によく訪れた所で愛着もあり、地震の時刻で止まっていた時計塔を眺めるたびに、まるで地震の象徴のようで、悲しみと鎮魂がない混ぜになった感情が心をよぎったのを思い出す。

展望台から明石海峡大橋の眺め

 自分が子供の頃は、月1度開催される天体観望会で望遠鏡を覗いていたが、この望遠鏡はリニューアルした時に新しくなったらしく、現在は館内もかなり綺麗になっている。自分が子供であった頃の、あの年季の入った昭和的な館内の雰囲気は無くなっているが、多くの子供達がパソコンで遊んだり本を読んでいたりするのを見て、なんだか自分の子供の頃と重なり、懐かしかった。また、展示内容も変わったようで、自分が子供の頃は時に関する展示はあまりなく、ほとんど天文に関することだったように思うが、現在は時の展示が増え、天文と時が半々ほどになっている。

 館の活動としても、昔とは違って子午線ジャーなる戦隊ヒーローを創るなど、広報活動にも力を入れており、訪れる人も確実に増えているようだ。また、熟睡プラ寝たリウムという、睡眠導入剤のように星空を静かに解説してくれる企画もあり、なかなか面白い。

 

最終訪問日:2015/11/3

 

 

幼い頃によく通っていた所で、自分的には非常に愛着がある場所ですね。

色んな珍しい展示があり、展望台があり、プラネタリウムもありで、子供時代の一大レジャー施設でした。

当時の小学生の入場料は確か150円で、天文科学館に行くと言えば、親にお金も出してもらえましたしね。

いまだにNHKスペシャルなどで天体の特集があると、ウキウキワクワクしてしまうのは、この頃の記憶のせいかもしれません笑