Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

智恩寺

智恩寺文殊

 天橋立の入り口にある古刹で、正式には天橋山智恩寺という。別名、切戸の文殊とも呼ばれており、日本三大文殊のひとつ。

 大同3年(808)に平城天皇勅願寺として創建された寺院であるが、現在の智恩寺としては、醍醐天皇より寺号を賜った延喜4年(904)を創建の年としているようだ。三人寄れば文殊の知恵という言葉にもあるように、知恵の仏である文殊菩薩が本尊である。天橋立の南側の根本にあり、江戸時代までは、天橋立全体も境内地としていた。

 境内には、あの雪舟天橋立図にも描かれているといわれる文殊堂や、重要文化財に指定されている多宝塔があり、さっぱりとした境内の小奇麗さの中にも、重ねてきた歴史が垣間見えるようだ。また、寺が現在の形に整えられたのは、江戸時代の明暦元年(1655)に宮津藩主京極高国が行った修理によるのだが、山門などは歴史ある古刹に相応しく重厚な佇まいを残しており、石の参道と相まって、遠目から見ても非常に存在感があった。

観光客で賑わう智恩寺の三門黄金閣

 天橋立の入口にあるためか、天橋立に行く際に必ずと言っていいほどの割合で寄るところでもあり、頭の中では、天橋立の情景と連動している。また、立ち寄るのは自分だけではなく、他の観光客も同じようで、観光シーズンには出店が出るほど参拝客が多い。

 今まで幾度と無く訪れているが、昼の賑わいのある参道も、夕方のやや寂しさの漂う境内も、真夜中の不気味な文殊堂も、それぞれに異なった魅力がある。個人的には、夕方の人影の減った頃、夕日の差し込む落ち着いた境内の雰囲気が、昼間の観光地然とした佇まいとは一線を画し、何とも言えない寂があって好きだ。

 

最終訪問日:2009/4/18

 

 

智恩寺は、天橋立の玄関口とも言える寺院なので、天橋立全体の雰囲気を決めている気がしますね。

記憶力の減退が激しくなってきてるので、しっかり信仰せねば!

 

>