Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

坂井市丸岡歴史民俗資料館

 かつての丸岡城の城内に建てられている、旧丸岡町についての歴史民俗資料館。

 開館は、丸岡城築城400年にあたる昭和53年(1978)で、当時は丸岡町歴史民俗資料館という名だった。現在は、平成18年(2006)の市町村合併丸岡町から坂井市へと市町村が変わっており、それに伴って名前も坂井市丸岡歴史民俗資料館へと変更されている。

 旧丸岡城の城郭内という立地のせいもあるのか、歴史民俗資料館という名ではあるが、丸岡城と丸岡藩の歴史資料に関する展示が主で、本多氏や有馬氏に関係する武具や調度品、古文書といったものが多く展示されており、民俗資料はあまりなかった。

こじんまりとした資料館の建物

 入館料は、丸岡城天守との共通券で、丸岡城を訪れた人が立ち寄りやすくなっており、天守やそれに関連する史料を補完展示する資料館という役割になっているようで、それが民俗資料の少なさに繋がっているのだろう。また、丸岡藩祖の父である本多重次が妻に宛てて書いた短文の手紙にちなみ、一筆啓上賞という手紙のコンクールがあるのだが、それを集めた資料館も天守と共通券になっているようだ。

 資料館は、前述のように丸岡城天守と本丸跡を中心に公園化した霞ヶ城公園にあり、天守のすぐ下に建っている建物がこの資料館である。建物自体は大きくなく、従って館内の展示内容も多くはないのだが、城跡の景観を損なわないような外観となっており、まるでこじんまりとした城の蔵のようで、城跡の雰囲気に馴染んでいた。

 

最終訪問日:1995/8/21

 

 

武骨な初期型の特徴的な外観を持つ丸岡城天守と似て、なんともいえない趣を持っている資料館は素朴で、好感が持てました。

あまりにも素朴過ぎて、気付かずに帰ってしまう観光客もいそうなぐらいですが・・・