Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

鷹巣岩

 能登半島リアス式海岸を代表するような地形が続く能登金剛にあり、その中心的な名勝である巌門のすぐ南にあるそそり立った奇岩。読みはタカノスと間にノが入り、地図によっては鷹の巣や鷹ノ巣と書かれるようだ。

 能登金剛とは、海に張り出した岩がいろいろな姿を持つという岩礁美で有名な朝鮮半島金剛山にちなみ、奇岩や奇勝が続く能登半島東岸の福浦から関野鼻までの約30kmの海岸に付けられた名前である。

 この能登金剛周辺は、火山性の両輝石安山岩や凝灰角礫岩から成り、それが日本海の激しい荒波によって海蝕されたことで、奇岩や断崖が並ぶ海岸となった。

鷹巣岩と巌門

 鷹巣岩は、昔、鷹がこの岩の上で営巣していた事からこの名が付けられたという塔型の岩で、歌川広重の六十余州名所図会にも描かれているほど、昔から知られた名勝である。ざっと目測で見た所、おおよそ30m程度の高さがあるかと推測できたが、正確には27mあるという。

 現在、頂上に松が生えているが、残念ながら名前の元となった鷹はその松で営巣していない。ただ、海に突き出した奇岩のてっぺんに少しだけ松が生えており、素晴らしい水平線の景色と相まって、これだけでも十分絵になる名勝である。

 鷹が営巣して周りを飛んだりしていれば、どれほど日本的な素晴らしい「果て」の景色になったかという気持ちもあるのだが、こればかりは鷹の気まぐれに期待するしかないのだろう。

鷹巣岩を上から

 

最終訪問日:2018/5/28

 

 

鷹が飛んでいる景色が見られないかなと、15年以上振りに立ち寄ってみましたが、やはり鷹はいませんでした。

猛禽類の保護の政策も進んでいるので、今後に期待したいところです。

鷹の名が付く奇岩で、鷹が実際に飛んでいる所を見たことが無いので、いつか見たいですね。