Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

ツインブリッジのと

 七尾西湾と七尾北湾を分かつ三ヶ口瀬戸を跨ぎ、能登半島能登島の西側を結んでいる橋で、「ツインブリッジのと」は愛称である。正式には中能登農道橋といい、平成11年(1999)3月27日に開通した。

 能登島へのアクセスは、このツインブリッジのとが開通するまでは、まだ有料だった能登島大橋1本のみであり、能登島能登島の西の対岸や七尾北湾岸とのアクセスには時間が掛かっていたため、鹿北地域内の振興を図るための基幹農道整備の一環として建設されたという。

 ツインブリッジの名前の元となった2本の主塔が目立つこの橋は、等間隔にケーブルを張るハープ型14段のコンクリート製斜長橋で、620mの全長を誇り、最大支長間230mは国内有数の規模である。

 能登島周辺は、戦国時代には豪族が水軍を擁していたように、古くは舟が主要な交通移手段となっていたのだろう。いつしか陸上交通の時代となり、その対岸とのアクセスの悪さから、地域的な繋がりが薄れつつあった中で、この橋の開通は、地域の繋がりを深くするのに役立っているのではないだろうか。

 橋の能登半島側は、比較的標高のある地域で、国道249号線から橋へ向かうと、山を下って海際に出たという余韻も無く、すぐに橋に差し掛かるようなイメージの道だった。橋には、本日の何人目という電光掲示板があり、能登島に来たという実感が湧くような仕掛けで、なかなか面白い橋である。

 

最終訪問日:2018/5/28

 

 

もうちょっと橋へ入るのに余裕があるかと思ったら、いきなり橋の入口で、写真を撮る隙が無いまま渡ってしまいました。

農道の一部なので歩道もあり、自転車や徒歩の方が、より橋の面白味を感じられそうです。