Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

千里浜なぎさドライブウェイ

千里浜の水平線とバイク

 日本で唯一、砂浜を走ることができる観光道路。昭和30年(1955)頃から、自然発生的に走行可能な砂浜の道路として次第に認知された。

 石川の加賀地方の海沿いは、砂の供給が多い上、風浪による砂の押し戻しが多く、延々と砂浜が続く海岸となっているが、その中でも北側約8kmの海岸線は、車両も入れる道路となっており、非常に有名なドライブスポットとなっている。基本的に、年中走行可能な道ではあるが、悪天候の時は閉鎖されるようだ。

 なぜ、自動車、特に普通乗用車でもスタックせずに走ることが可能なのかと言えば、砂の粒子が約0.2mmとかなり細かく、粒子が密度の高い充填状態で圧力が掛かる際に抵抗性を示すダイタランシーという性質が現れているためである。解りやすく言うと、砂を踏みしめると圧力が掛かったところは崩れずに固まる現象であるが、それが千里浜の砂では強く起こり、また、海水を含んで非常に締まっているために、スタックしにくいという。

 現地で見てみると解るが、砂の粒が非常にきめ細かく、素人目にも普通の砂浜とは質が全く違った。さらに、相当に遠浅の海岸のため、陸地である砂浜の傾斜も緩く、伏流となった海水水位から砂浜の表面が近くなり、常に水を撒いたような状態になるのだろう。

 実際に訪れて解ったが、かなり遠浅の海岸で傾斜が緩いため、波打ち際と呼べる範囲が前後に非常に深くなり、それが何とも言えない穏やかで優雅な優しい雰囲気が感じられた。車やバイクにとって特別な道の印象があるが、徒歩で海岸を散策しても、千里浜独特の雰囲気が実感ができる道である。

 

最終訪問日:2018/5/28

 

 

バイク乗りにとっては、SSTRのゴールということもあって、特に聖地的な印象がありますね。

バイクでも車でも、1度は走ってみる価値のある道です。

ただし、錆が出てしまうので、走ったら早めに砂を洗い流すのを忘れずに!