Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

近江大橋

 琵琶湖の南、瀬田川へと通じる場所に架かる橋。

 琵琶湖と瀬田川の境目付近は、古代より東国から京に通じる街道の要衝として発展し、かつては瀬田の唐橋が架かり、現在でも国道1号線名神高速京滋バイパスといった東西を結ぶ動脈が密集している場所である。このことから容易に想像できるように、モータリゼーション後は、交通が集中して渋滞が頻発する地点でもあった。

 道路事情が悪化してきた昭和40年代から、渋滞の緩和策として、滋賀県の主要都市である大津や湖西地域と湖南や湖東を繋ぐ、国道1号線と並行するバイパスの建設が計画され、昔から橋が架かっていた瀬田川入口の狭隘部のやや北の地点に、昭和49年(1974)9月26日に開通したのが近江大橋である。開通により、草津方面と大津方面を行き来する際に、わざわざ瀬田付近まで回る必要が無くなり、大幅な時間短縮に繋がった。

 開通当初の近江大橋は、滋賀県道路公社が管轄する近江大橋有料道路の一部で、2車線のみの供用であったが、年々増える交通量に対応して昭和60年(1985)3月に4車線化し、この時に有料道路も延伸されたという。その後、平成25年(2013)12月26日に無料開放されているが、橋の前後を含め、有料道路の全長は約6.1kmあり、その内、橋梁部は1.29kmであった。また、有料道路としては珍しく、歩行者や自転車も無料で利用できた道路である。

 実際に橋を渡ってみると、橋の両側に湖面が見え、走っていて非常に爽快な橋である。また、航路にあたる部分だけが高くなっている構造で、左右非対称の外観は独特な雰囲気があって面白く、琵琶湖南部に無くてはならない景色となっている。

 

最終訪問日:2001/8/29

 

 

有料時代に渡りましたが、それでもそこそこ交通量があったので、今ではかなり多いんでしょうね。

止まることはできませんが、止まって景色を眺めたいなと思った橋でした。