Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

琵琶湖博物館

 瀬田辺りから湖東の湖岸道路を北へ走っていると、遠くからでも巨大な建物が確認できる。全体が公園化されている烏丸半島に建つ、その巨大な建物が琵琶湖博物館で、平成8年(1996)10月20日に開館した。

 琵琶湖は、約400万年前に現在の三重県伊賀市付近で誕生したといわれ、地殻変動に伴って次第に北上し、約40万年前に現在とほぼ同じ形になったとされる。また、非常に長い期間に渡って存在する湖で、世界に20ほどしかない古代湖のひとつに数えられ、日本では唯一という。

 琵琶湖博物館では、前述のように地殻の構造によって生まれた構造湖である琵琶湖の、創成から現在の場所までの変遷史や、古代から現代までの湖及び湖岸周辺の植生や生物相、海外の淡水湖の紹介や縄文以来の人間の生活まで、琵琶湖に関する事が幅広く膨大な内容で展示されている。さすが、特化型の博物館といったところだろうか。

 特に、近世の人々の生活についての内容が詳しく、また、非常に興味深い内容だった。自分が生まれる前の生活の展示ではあるのだが、なんだか懐かしく感じ、琵琶湖周辺に最適化された生活とは言え、日本人にとっては普遍的なものが含まれているのだろう。

 このように、内部は時代やテーマに沿って大きく数ヶ所に分かれ、それぞれ解りやすいように視覚的に展示してあるので、琵琶湖に関する予備知識が無くても、十分に理解できる展示となっている。また、屋外には生物の生態を観察できる水路や池があるほす、体験施設も備えられており、見るだけではなく、五感を活用して理解を深める近代的な博物館だった。

 

最終訪問日:2002/3/16

 

 

直感的に解りやすい、最新の博物館といった印象です。

個人的には、琵琶湖周辺に住む人々の暮らしの展示が、非常に印象に残りました。

特に近代の展示に関しては、珍しいものから馴染みのあるものまで様々でしたが、妙に親近感を覚えましたね。

こういう所が、日本人としてのアイデンティティを感じる部分なのかもしれません。