Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

本栖湖

お札にも描かれているのとほぼ同じアングルの本栖湖と富士山

 富士箱根伊豆国立公園にある堰止湖で、富士五湖のひとつ。

 国土地理院山梨県のデータによれば、周囲11.82km、面積4.7km2で、最大水深は121.6mと富士五湖の中では最も深く、透明度も12.7mと一番高い湖である。また、最も水深があるため、湖水の容量が328km3と群を抜いて大きい。

 水面標高は本栖湖精進湖と同じ900mなのだが、これは3つの湖の成り立ちに関係しており、地下水系で繋がっているためという。

 富士五湖の成り立ちは、古富士火山の爆発的噴火による陥没から始まる。

 この陥没地に水が流れ込み、古明見湖、古剗海(セノウミ)という湖を形成し、やがて火山活動によって古剗海からさらに古河口湖が分断された。また、以前にあったとされていた宇津湖の存在は否定されており、1万5千年前頃には3つの湖があったようだ。

 その後、新富士火山の活動期に入ると、膨大な噴出物によって、古明見湖、古河口湖が埋まり、古剗海もかなり小さくなったという。

 そして、約4千5百年前の噴火で古剗海が東西に分断され、その分断されてできた西側の湖が本栖湖である。また、東側の剗海は、後の貞観6年(864)の噴火で精進湖と西湖に再度分断されており、同じ頃の現山中湖の成立によって富士五湖が誕生した。

 このように、現在の富士五湖の中では、河口湖と共に最も早くできた湖であるのだが、その時の河口湖は現在の西半分の大きさしかなかったことを考えると、最も古くに現在の形になった湖とも言えるだろう。

 本栖湖は、富士五湖の中でも群を抜いて水深が深いため、湖水は深い色をしており、湖面近くよりも周囲の崖上から眺めるほうが風景に映える。千円札や五千円札の逆さ富士のモデルとなっているのは、写真家岡田紅陽が撮った「湖畔の春」だが、これも国道300号線中之倉トンネル近くの山の上から撮ったものらしい。

 この中之倉トンネルを抜けた所に展望台があり、観光客がひっきりなしに止まっては写真を撮っていくスポットとなっていたが、そこからの富士山の眺めは、天気も良さも相まって、唸るほどのさすがの景色だった。

 

最終訪問日:2012/10/13

 

 

訪れた時は、運良く山頂に雲も掛かっておらず、雄大な富士と本栖湖の景色を堪能できました。

この風景を見ると、何故かやっぱり自分は日本人だなと強く感じます。

これは、何かDNAレベルで書き込まれているんじゃないかと思うほどで、それだけ日本人の感性にマッチする景色なんでしょうね。