Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

門脇崎

門脇崎にある門脇埼灯台

 4000年前の大室山付近の噴火による溶岩が海岸を埋め立て、それが海水によって侵食されてできた城ヶ崎海岸は、岬と入江がいくつも混在する複雑な地形となっているが、それらの中にある大きな岬のひとつが門脇崎である。

 城ヶ崎海岸から南東方向へと突き出しているこの門脇崎には、周囲の海から視認し易いために灯台が建てられており、城ヶ崎海岸の中心と言っていいだろう。

 その灯台の名は門脇埼灯台で、他の灯台と同様に地名とは崎の字が違っており、稼動は昭和35年(1960)3月である。灯台の説明板が無かったために詳細な経緯度は不明だが、岬の位置を地図から拾うと、北緯34度53分24秒、東経139度8分19秒であった。

 現在の灯台は、最初に稼動した頃とは姿が変わっており、当初はオーソドックスな円形塔型の形であったという。現在の丸みを帯びた三角形の姿とはかなり違う形なのだが、これは城ヶ崎園地整備事業の一環として平成7年(1995)5月に改築されたためである。

 この改築時には、塔形の変化のほか、地上17mのところに展望室が付けられ、地上4mの場所にも展望台が設けられた。これにより、灯台の機能と共に、城ヶ崎海岸の中核施設としての役割も担うようになったのである。

 このようなちょっと変わった形の灯台は、デザイン灯台と呼ばれるそうだが、門脇埼灯台は、各地のデザイン灯台の中でもかなり特徴的な姿と言えるだろうか。展望台を付けるとなると、一般的な灯台の形では収まらず、まとめるのが難しいという事情もあるのかもしれない。

 

最終訪問日:2013/5/19

 

 

訪れた時は朝の早い時間だったため、灯台内部に入ることはできませんでしたが、人が少なかったので、岬周辺はゆっくりと散策できました。

吊り橋と灯台という姿はよく映えていて、城ヶ崎海岸や門脇崎の象徴ですね。