Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

吉川温泉

 三木市吉川町から名前を取った、よかたんという温浴施設にある源泉。よかたんは2002年3月9日にオープンし、2007年12月5日にリニューアルされ、人気の源泉風呂が増設された。

 地下1500mから湧出する源泉は2つあり、源泉風呂に使われている含二酸化炭素・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩強塩泉と、内湯や露天風呂、足湯に使われているナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉である。単一の温浴施設としては、源泉が2本もあるというのは非常に贅沢な構成だろう。特に含二酸化炭素の俗に言う炭酸泉は、その存在そのものが珍しく貴重なのだが、炭酸含有量も日本有数で、より貴重な温泉と言える。

 温浴施設としての構造は、木をモチーフにした福の湯と、岩で構成される幸の湯があり、週によって男女入れ替えとなっているようだ。このほか、予約制の家族風呂があった。訪れた時に入ったのは幸の湯だったが、内湯、露天風呂共に割とシンプルな構造で、内湯は、大浴槽と源泉風呂、サウナ、水風呂で構成され、露天風呂は、滝状に湯が流れ込む岩風呂と源泉風呂、壷湯の3種類である。また、畳敷きの休憩スペースや食事の販売もあり、ゆっくり温泉と食事を楽しむ事も可能だ。

 よかたんに関しては、源泉風呂が非常に人気でなかなか入れないという話を聞いていたが、訪れた時は運よく待たずに入ることができた。源泉風呂に使われている炭酸泉の湧出温度は32.2℃、湧出量毎分50.5Lで、湯はぬるいながら加温されていると思われるが、やや茶色掛かった源泉が掛け流しとなっており、非常に贅沢である。ただ、炭酸泉ではあるが、湯の中に泡は多くなく、浴槽への注ぎ口からゴボゴボとという音が常に出ているので、大半はガスとして抜けてしまっているようだ。その為、源泉風呂に使っていると、炭素ガスでしばしばむせそうになるのだが、それもこの源泉の味と言えるかもしれない。

 

最終訪問日:2022/8/25

 

 

よかたんには2度ほど行ったことがあるんですが、いずれも猛烈な人の数で、待つことすら諦めるほどでしたが、ようやく念願叶って入ることができました。

しかし、源泉2本とは贅沢ですね。

源泉風呂も、人工の炭酸泉みたいな泡付きはありませんが、炭酸ガスでむせるというのも、いかにも天然の炭酸泉という感じで納得。

有馬温泉の炭酸泉も、動物が窒息して死ぬのを見て、最初は毒水として忌避されていたわけですから、ああこんな感じだったのかと、ふと思いましたね。