Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

柏原歴史民俗資料館

 柏原藩の陣屋跡から道を挟んだ向かいにある、歴史民俗資料館。開館は平成2年(1990)5月2日。

 柏原の上代からの歴史と、柏原の考古や民俗に関する史料、江戸時代の柏原藩の成り立ちや藩ゆかりの品物の展示がしてある。平成9年(1997)9月8日からは、江戸時代中期に歌人として世に出、正岡子規からは元禄の四俳女と称された、柏原出身の田ステ女に関する資料を隣接して増設しており、この増設部分は単体で田ステ女記念館という。

 メインとなるテーマは、やはり資料館の目の前に陣屋を構えていた柏原藩についてで、柏原藩陣屋跡、栢原藩主であった織田家の歴代当主、柏原藩の支配機構とその経済基盤、藩の教育と支配理念、城下の賑わい、という5つのテーマに分けて展示している。また、これに関連した書籍や歴史文書、制札や古地図が展示されており、織田家伝来の武具も展示されていた。

 二層櫓風の土蔵を模した外観を持つ施設の規模自体は小さく、駐車スペースも1台か2台分しかないが、その為か来客者も少なく、落ち着いて見学することができる施設である。柏原藩の藩主は織田家だが、戦国時代の織田信長の頃のイメージとは全く違う、幕藩体制内の織田家の姿を見ると、頭では分かっていてもどこか新鮮だ。ちなみに、柏原陣屋と入場券が共通となっている。

 

最終訪問日:2000/11/18

 

 

柏原藩の陣屋を訪れると、共通券となっている上にすぐ目の前にあるので、ついでに資料館にも寄る人が多いんじゃないでしょうか。

柏原を領した織田家は2家あるんですが、展示からは、どちらも信長の頃の昇龍のような勢いを持った織田家ではなく、経営に四苦八苦する小藩の織田家の姿が見えてきます。

これはこれで、なんだか織田という言葉の印象とは違って、新鮮ですね。