Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

播磨町郷土資料館

 播磨町内の史跡や古文書のほか、播磨町ゆかりの人物や廃止となった別府鉄道に関する展示をしている資料館である。昭和60年(1985)11月1日の開館。

 昭和59年(1984)1月31日を最後に廃線となった別府鉄道の跡地利用の一貫として建てられた郷土資料館で、その廃線跡に整備された「であいのみち」という遊歩道に接して建てられている。

 国指定の史跡である大中遺跡や、その史跡公園である大中遺跡公園播磨大中古代の村に隣接している関係で、展示内容は主に愛宕塚古墳を含めた弥生時代から古墳時代にかけての遺物や時代説明となっているが、播磨町出身で日本初の新聞発行者であるジョセフヒコこと浜田彦蔵に関する展示や、設立の経緯から、別府鉄道に関する展示もあった。

 資料館内部は、展示スペースがあまり大きくない為、やや雑多な展示という印象もあるが、そこは地元に根ざした郷土資料館らしさとも言えるだろうか。また、週末には、火起こし体験や土器製作などの体験教室も開催されており、楽しく歴史を学べるようになっている。

 全体としては、こじんまりとした郷土資料館なのだが、展示内容は歴史関係のものが割合多く、歴史好きであれば意外と興味を引くものが多い。幻の阿閇城の可能性がある遺跡の、発掘速報展示があるということで寄ってみたのだが、幼少の頃に廃線早々の別府鉄道の鉄路跡を辿ったという思い出もあり、それが思い出されて妙に感慨深かった。

 

最終訪問日:2016/7/18

 

 

木陰が優しい廃線跡の遊歩道を歩き、屋外展示されている別府鉄道のディーゼル機関車や客車などを見ていると、のんびりした気分になれる資料館ですね。

そのまま隣接する大中遺跡に寄ってみるのも、いいかもしれません。