Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

大鳴門橋

四国側の大毛島から大鳴門橋の眺め

 数多くの水難事故の悲劇から計画された、本州と四国を結ぶ3本の本州四国連絡橋構想の中の神戸淡路ルートにある橋で、3本ある海峡部の橋の内のひとつ。開通は昭和60年(1985)6月8日で、淡路島の門崎と四国鳴門大毛島の孫崎との間の鳴門海峡約1.4kmを跨ぐ。

 神戸淡路鳴門道を通ると、後に開通した明石海峡大橋に比べてかなり短く感じられるが、それでも橋の全長は1629m、支間長は876mもあり、完成から瀬戸大橋開通までは日本最長の吊り橋であった。また、明石海峡大橋が道路単独橋であることから、開通の可能性はほぼ無いというのが実情だが、大鳴門橋は鉄道と道路の併用橋として設計され、2層となっている橋の下部には鉄道用の空間が確保されている。

 橋は、昭和51年(1976)に着工され、工事期間は足掛け10年に渡ったのだが、眼下に日本三大急潮の渦潮で有名な鳴門海峡が控えることや、渦潮を含む瀬戸内海国立公園内に架橋するという事情の為、景観や潮流に考慮した新技術を導入するなど、難工事であったという。

 現在は、本州と四国を結ぶ神戸淡路鳴門道を構成する橋となっており、同じルート上の明石海峡大橋が架かる明石海峡雄大な景色に比べ、変化に富んだ複雑な海峡の姿を眺めることができ、眺望の違いを愉しむことができる。また、使われていない鉄道用の空間を利用して、渦の道という遊歩道が整備されており、眼下というよりも足下に広がる渦潮の様子を眺めることができることから、かなり人気のようだ。今後は、この鉄道用の空間をもっと積極的に利用して、アワイチと呼ばれる淡路島一周サイクリングの一部として楽しめるよう、サイクルロードの整備が計画されている。

 

最終訪問日:2016/10/15

 

 

有名な鳴門の渦潮の上にある吊り橋で、ついつい海をチラチラと見ながら走ってしまいます。

橋自体を見る場合は、淡路島側よりも四国側の大毛島からの眺望がの方が、視界が開けていて個人的には好きですね。