Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

夢京橋キャッスルロード

両替商の看板を出して雰囲気を高めている銀行の店舗

 国宝の彦根城を象徴とする城下町の彦根らしく、彦根城の主郭部の南にある京橋から続く通りの建物を、昔の面影を残したデザインに全て統一している。

 全国に京橋という地名は多く見られるが、京へ向かう街道の橋という意味で、彦根城では、中堀の南側から南西方向へ架かる橋が京橋であった。この中堀より内側は上級武士が住む区画であり、京橋より外側は中下級武士と町人が混住する内町と呼ばれる区域で、彦根城内の京橋は、まさに城下町の「町」の部分の始点と言える。

 このように、大手道として江戸時代は大変賑わった通りであったが、明治時代になると、東海道線の駅が城の南東側にでき、駅が町の中心となったため、人の流れが変わって次第に寂れた。

 その後、旧市街の再開発に伴って大手の通りも再開発されることになり、昭和50年(1985)から再開発方針が検討され、古さを生かした街造りを行うこととなる。こうして、平成11年(1999)に整備が完了し、現在のようなレトロな雰囲気漂う街並みが完成した。

 ここでは、彦根の土産や近江牛の店など、観光客向けの店が多いが、中には両替商と看板を出している銀行などもあり、通り全体での雰囲気作りが見て取れる。全体として、白壁と板張りの建物、そして重厚な木の看板が印象的で、今と昔が融合したような独特の雰囲気を持つ通りだ。

 ぶらぶらと散策していると、彦根のすぐ近くの佐和山城主だった石田三成重臣で、猛将だった島左近清興の名が付いた「鬼の左近」や、井伊直弼から採った「大老」という酒を発見し、飲めるわけでもないのに妙に嬉しくて、テンションが上がった。そんな、歴史好きの心をくすぐる通りでもある。

 

最終訪問日:2001/8/31

 

 

城下町彦根らしい、いい感じの通りですね。

ぶらぶらしてると、武将ネタがチラチラと見えて、お土産をたくさん買い込んでしまいそうで困るんよな~