Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

新橋

 水路が街の中に張り巡らされ、宗祇水という名水もある水の城下町郡上八幡には、水に関係するもうひとつの名物がある。その場所がこの新橋で、12mの高さがある橋の上から、「川ガキ」と呼ばれる子供たちが吉田川へ飛び込むのが夏の風物詩になっており、ニュースなどでも時々紹介される名所だ。ごく一般的な橋であるため、橋の諸元は分らなかったが、地図から全長を測ると、約44mほどの橋のようだ。

 郡上八幡の市街は、東から西流する吉田川と、北から南流する小駄良川の合流点付近に広がっており、合流点の北東側の山上にある八幡城の城下町として形成されたのが最初である。地名を見ると、城山の西に本町があり、吉田川を越えた南に新町があることから、当初は城山の西麓に城下町が営まれ、その発展と共に南へと拡張されたことが判るが、時代を経る中で、その本町と新町の間にいくつかの橋が架けられた。その橋の内の1本が新橋で、合流点から東に数えた2本目の橋である。

 いつの頃からか、この橋から子供たちが川へ飛び込むようになり、それが郡上八幡の風物詩となった。ただ、飛び込む橋としては、この新橋が最も高いが、ひとつ東側の学校橋から飛び込む場合もあるようで、こちらは少し高さが低く、子供たちの間では入門用の扱いになっているらしい。

 上空からの写真を見ると、市街を流れる吉田川は、瀬になっている部分が多いのだが、この新橋の西側と学校橋付近は瀞になっており、深さがあるようだ。とは言え、最初に飛び込んだ子供は、深さがよく判らない中で相当勇気が要ったに違いなく、面白い遊び場所を見つけたものである。

 かつては、変装ジャンプコンテストというイベントも開催されていたほどの場所で、郡上八幡の人以外でも気兼ねなく飛び込めるのだが、危険な事には違いなく、ごく稀に溺れる人もいるようだ。山の川の水は冷たいため、しっかりとした準備と安全の確認をしてから飛び込む必要があるだろう。

 

最終訪問日:2001/8/30

 

 

訪れた日も、高校生らしき2人が、カウントダウンをしながら飛び込んでいました。

かなり気持ちよさそうでしたね。

自分も高校生ぐらいにここへ来たのなら、ハマっていたかもしれません笑

羨ましい!