Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

乗鞍スカイライン

 岐阜、長野県境にある乗鞍岳の岐阜側からの入口となる全長14.4kmの有料道路で、乗鞍畳平付近は標高2702mと、日本有数の標高を持つ道路である。

 乗鞍スカイラインの歴史は古く、その前身は、乗鞍畳平に計画したエンジンの高地実験施設への軍用道路という。この道路の工事は、昭和16年(1941)から始まり、翌年に完成したが、戦後は軍が解体されたため、同23年(1948)には岐阜県の県道となった。その後、全国の観光道路整備の機運もあり、同44年(1969)から拡張工事が始められ、同48(1973)年7月1日に山岳観光道路としての乗鞍スカイラインが、改めて開通したのである。

 スカイラインは、開通当初は有料道路であったが、平成14年(2002)10月31日をもって償還が完了し、無料開放された。ただし、毎年11月1日から5月14日までは例年冬季通行止めであり、翌15年(2003)5月15日からは、通行料にかわって環境保全の税金が徴収されるようになったため、実質的には無料の期間は無い。

 有料道路時代の通行量は、半年よりも短い5ヶ月半の開通期間ながら、20万台以上もの利用があり、観光客の増加と共に環境破壊の懸念が高まっていたという。このため、通行量の増加が予想される無料開放を機に、一般車の通行が禁止された。現在は、ほおのき平スキー場の駐車場に車を止め、そこから運行されている乗鞍畳平へ向かうバスを利用することとなる。

 乗鞍岳は、富士山と同じく3000m超の成層火山で、裾野が広く、長野側には乗鞍高原というリゾート地があり、道路も整備されていることから、最も登り易い3000m級の山とさているようだ。スカイライン終点の乗鞍畳平から見て南に位置する主峰の剣ヶ峰は、3026mの標高があり、これを筆頭として23もの峰を抱え、権現池や五ノ池、鶴ヶ池などの池も多く、自然や景観を楽しめる登山ができるのも魅力なのだろう。

 1000m強の高低差を駆け上がるスカイラインは、コーナーが多く、アップダウンも厳しいのだが、森林限界を超えているため、山岳道路としては視界が広いのが特徴である。また、畳平に近くなると空気が薄くなってくるため、エンジンの挙動がおかしくなることがあり、排気量の小さいバイクはアイドリングでもエンストしてしまうほどだった。

 

最終訪問日:2000/9/9

 

 

4台のマスツーリングだったんですが、250ccのバイクがエンストした時には、標高というものを強く感じましたね。

霧でなかなか視界が開けず、風も強くて寒いし、なかなかライダーにとっては厳しい道でしたが、今はもう自分のバイクでは行けないだけに、いい思い出です。

あ、自分で漕ぐバイクなら行けるのか・・・

行けるのか?上に1000mやぞ?