Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

春日山神社

 上杉謙信の居城であった春日山城址内にある神社で、当然のことながら上杉謙信を祀っている。

 創建は、明治34年(1901)と比較的新しく、旧高田藩士で、上杉謙信を非常に厚く敬っていた小川澄晴が、明治20年(1887)に神社の創建を発起し、10年以上かけて越後出身の前島密などからも浄財を募り、建立した。謙信の御霊は、江戸時代に上杉氏が領していた米沢の上杉神社から分霊して勧進したという。

 上杉謙信という、非常に有名な武将とゆかりのある春日山城は、有名な城だけあってよく整備されており、訪れる観光客も多い。そして、春日山城に登城する観光客には、上杉謙信を好きな人が多いのも当たり前で、山の中腹にあるこの神社への参拝客も当然ながら多かった。

 神社としては、圧倒されるような大きさというのはないのだが、かつて威容を誇った山城の、その名残をまとったような存在感があるように感じるのは、気のせいだろうか。春日山から続く木々に、杜の深さを感じる神社である。

 ちなみに、祭主となった澄晴の子である未明は、日本のアンデルセンや日本児童文学の父と呼ばれるほどの童話作家で、謙信と未明の資料を展示した記念館も境内に建てられている。

 

最終訪問日:2001/9/17

 

 

謙信は、超が付くほど有名な武将ですが、崇拝し続けて神社まで建立してしまう熱量は凄いですね。

澄晴がどんな人だったのか、どれほどの熱量をもっていたのか、会ってみたいものです。