Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

ペーロン温泉

 道の駅白龍城の中にある、スーパー銭湯型温泉。オープンは平成9年(1997)4月。

 湯は、地下1500mから汲み上げている、弱アルカリ性の含弱放射能-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉の低温泉で、やや塩辛いような苦いような塩化物泉独特の味がある。浴槽の種類は、露天風呂にサウナ、気泡風呂、週替わりの薬湯など、スーパー銭湯としては標準的な設備で、過不足無く必要にして十分という感じだろうか。

 白龍城自体が、周囲の風景とは一線を画す中国的な建物なので、温泉の設備も中国的かと思ったら、どちらかといえばシンプルな部類に属すほどすっきりとした内装だった。唯一、露天風呂だけは仕切りや外壁などが中国的で、広さや形がかなりベランダっぽいのは微妙だったが、運が良ければ目の前でペーロン競漕の練習を見ることができる。夜は夜で、目の前の石川島播磨重工のライトが海に反射し、時折、魚の飛び跳ねる姿が照らし出されるなど、昼夜共に雰囲気的にはなかなか良かった。

 ペーロン温泉の名前の元であるペーロン競漕は、目の前にある石川島播磨重工の前身、播磨造船所の従業員によって長崎から伝えられたものという。ペーロン温泉は、その競漕が行われる相生湾を見下ろしていることもあり、ペーロン温泉という名がとても相応しい温泉である。

 

最終訪問日:2012/4/29

 

 

昼間に行った時は、露天風呂の眼下でペーロン競漕の練習をしていて、柵から身を乗り出してそれを眺めていました。

ペーロン艇が離れてはつかり、近付けばまた立って柵越しにのぞき込み、練習と連動したよく分からないルーティンが発生していましたね笑

また、有名な京浜や大阪湾ほど豪華じゃないですけど、露天風呂から見える夜の工場夜景もなかなかオツなものです。