Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

奇絶峡

 東の高尾山、西の三星山と竜神山に挟まれた、奇岩と巨石が続く右会津川沿いの渓谷。

 田辺市街の中心部を流れる会津川は、郊外に入ると2つに分かれ、その西側の支流が右会津川となるが、その右会津川沿いを走る県道29号線を5kmほど遡っていくと、やがて両側に山塊や崖が迫る渓流に差し掛かってくる。この数kmに渡って続く険しい峡谷が、奇絶峡だ。

 峡谷には道沿いに桜も植えられ、春は桜、秋は紅葉の名所となるようだが、せり出した岩の間を高低にかなりの勾配を持った川が流れ落ちていくダイナミックな風景には、独特の迫力ある趣があり、渓谷ではなく峡谷なのだという思いを強く抱かせる。この自然の荒々しさならば、自分が訪れた日のような、桜や紅葉の時期以外の普通の季節でも、十分に峡谷の迫力を楽しめるだろう。

 峡谷を通る県道29号線沿いには、数ヶ所の駐車スペースがあり、周辺を探索するにも便利である。だが、桜や紅葉の時期、夏の水遊びの季節には、かなり混雑すると思われ、訪れる季節や時間には、気を配った方が良さそうだ。

 訪れた時は、高野龍神スカイラインに向かう途中で休憩がてら立ち寄ったため、不動の滝や、その奥の磨崖仏の存在を知らず、やや中途半端な散策になってしまった。また、機会があれば、ゆっくりと歩いて回りたい場所である。

 

最終訪問日:2003/4/27

 

 

標高の割に、奥深い場所に来たなと錯覚してしまう風景が続く場所ですね。

奇絶と気絶が妙に頭の中でリンクしてしまって、散策時間の割に印象深い場所になりました。