Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

小野の滝

小野の滝近景

 木曽八景のひとつ「小野ノ瀑布」で知られる滝。地図上では小野ノ滝とあり、現地は小野の滝という表記で、仮名が違っていた。少し表記の揺れがあるようだ。

 中央アルプスの風越山に発する清流が、木曽川へと流れ込む少し手前にある滝で、古くから木曾路の街道沿いの名所として知られ、戦国時代の武将細川幽斎も、布引の滝や箕面の滝に劣らないと絶賛している。

 江戸時代になると、木曽路を含む中山道は、五街道に数えられる大街道となり、その途中にある小野の滝は、旅人が滝を愛でながら休憩する名所となった。歌川広重と渓斎英泉の合作で、江戸時代末期の天保年間(1831.1-1845.1)に描かれた「木曾海道六十九次」には、上松の絵としてこの小野の滝が描かれている。

小野の滝説明板

 しかし、旅の移動手段が徒歩から鉄道や自動車に替わり、明治42年(1909)には滝の上に鉄道橋が架けられ、やがて幅の広い国道も整備されたため、現在では知らなければ通り過ぎて行ってしまうぐらい目立たなくなってしまった。

 滝周辺には、国道沿いに駐車スペースがあり、車やバイクを止めて滝の近くまで下りて行く事ができる。落差は15mから20m弱ぐらいだろうか。鉄道橋のせいもあってか、下から見ると突然滝が出てくるように見え、不思議な感覚になる滝である。

 

最終訪問日:2012/10/12

 

 

木曽川に流れ込むせっかくの清流なので、休憩がてら滝の水で顔を洗わせてもらいました。

水の冷たさが、なかなか気持ち良かったですね。

ただ、自分もそうでしたが、滝以外は何も無い場所なので、立ち寄る車は結構あったんですが、滞在時間が非常に短いスポットでもありました。