Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

長浜鉄道スクエア

初代長浜駅

 明治15年(1882)3月10日に完成した、現存する日本最古の駅舎である国鉄長浜駅の旧駅舎がJRの線路のすぐ横にあり、その裏側に鉄道文化館が建てられている。

 長浜駅は最初、北国脇往還沿いに敷かれていた路線で関ヶ原と繋がっており、東山道北陸線の中継地となっていたほか、京都まで鉄道が繋がるまでは、駅のすぐ横の桟橋から大津への連絡船が発着するターミナルでもあった。

 明治22年(1889)7月に米原経由で東海道線全線が開通し、中継地としての機能は衰えたが、明治36年(1903)に役目を終えた駅舎は、往時そのままのモダンな雰囲気で残されており、昭和33年(1958)に最初の鉄道記念物のひとつに指定され、昭和58年(1983)からは一般公開されている。

 鉄道文化館は、平成12年(2000)10月14日の鉄道の日に開館し、内部には開通当時から使われた時計や切符などの鉄道に関する資料が展示されているが、やっぱり目を引くのは、館内を一周する鉄道模型だろう。これを見ると、思わず電車好きでたまらなかった幼い頃の気持ちが蘇ってくるようだった。

 敷地内には、北陸線のトンネルに掲げられた黒田清隆の碑文や、完成記念碑文もあるが、それを見ると、当時の国家プロジェクトであった事業の大きさと、開通に賭ける先人達の意気込みを知る事ができる。現在は、旧長浜駅の駅舎と鉄道文化館、そして訪問後に開館した、機関車が静態保存されている北陸本線電化記念館を合わせ、長浜鉄道スクエアとして一体運用されているようで、鉄道好きには、さらに惹き付けられる施設となっているようだ。

 

最終訪問日:2001/8/26

 

 

長浜駅舎は、和が混在しつつも非常にモダンな造りで、当時の鉄道事業の先進性が見えるようです。

こんな駅舎に、見たことも無いような巨躯の乗り物が到着するのを見たら、長浜の人は驚いたでしょうね。

あと・・・文化館の模型の魅力がヤバい・・・

予定を忘れて、ずっと見ていたくなる魅力があります。