Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

一乗谷朝倉氏遺跡資料館

 朝倉氏5代100年の栄華の跡である、特別史跡一乗谷朝倉氏遺跡に関する資料館で、昭和56年(1981)8月20日の開館。建物自体は、令和4年(2022)10年1日に新しい本館が開館して旧本館は分館となり、展示内容も一新された。

 一乗谷が城下町として見えるのは、かつては「朝倉始末記」にある文明3年(1471)とされていたが、長禄3年(1459)かその翌年の寛正元年(1460)に、朝倉英林孝景と対立する甲斐氏方の堀江勢が一乗谷を攻撃して孝景の祖父教景が撃退したと史料にあり、この頃にはすでに一乗谷を本拠としていた可能性がある。また、一説には、南北朝時代にはすでに本拠としていたともいう。もし、南北朝時代から一乗谷が城下町であったという説が正しいのならば、廃絶まで200年もの歴史があることになる。

 資料館は、朝倉氏が活躍していた室町時代から戦国時代までの展示であるため、展示内容の時代の幅は広くはないが、朝倉氏についての解説や古文書などの歴史資料が公開されており、特化型の歴史資料館らしく内容が掴みやすい。

 また、小京都と呼ばれた一乗谷城下の町並みの研究や、一乗谷城の考察などもあり、一乗谷全体を俯瞰で理解するのに役立つ。当然ながら、発掘で出土した当時の生活用品も展示されており、イメージよりも富裕な当時の暮らしぶりがありありと想像でき、興味深かった。一乗谷を散策する前なら予習、後なら復習にもってこいの資料館で、一乗谷を理解するのに強力な助けとなるだろう。

 

最終訪問日:2001/9/14

 

 

2度訪れたことがある資料館ですが、1度目は、全く知らないおばちゃん達が、休館日にもかかわらず強引に館長に話を聴くために交渉して資料館に入れてもらえることになり、たまたま居合わせた自分もおまけで入れてもらえたという、自分にとっては、やたら印象深い資料館です。

ただ、この時は館長と話ができただけで、常設展示を見ることができなかったので、何年も経ってからもう1度訪れ、じっくりと展示を見学しました。

この項をまとめるにあたり、資料館のホームページを確認したところ、建物や展示が新しくなってるじゃないですか!

これは、3度目の攻略に行かねば!