Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

氷見温泉

 氷見市内には温泉が散在しており、それらを総称して氷見温泉と呼ぶのだが、複数の源泉があることから、氷見温泉郷と呼ぶのが正確だろうか。ただし、単純に氷見温泉と呼んだり、市内でも個別に別の名で呼んでいる温泉を含める場合もあるようで、呼び方は一定ではない。

 この氷見温泉には、開湯の伝説などは無いようで、相当古い時期から自然発生的に庶民に親しまれていたと思われる。

 氷見温泉郷の源泉は、氷見市街の北側沿岸部を中心に存在しているが、やや内陸にも温泉があり、分布範囲はかなり広い。その多くはナトリウム-塩化物泉で、地層に取り込まれた太古の海水が熱せられて湧出した温泉である。また、湧出温度が高く、湧出量も比較的豊富な源泉が多いので、加水や加温をせずに源泉の掛け流しにしている所が多い。

 実際に自分が入浴した温泉は、茶褐色のナトリウム-塩化物強塩泉で、非常に塩辛く、その塩分が湯冷めを抑えて保温に優れ、湯冷めしにくい温泉だった。氷見温泉郷の中でも、茶褐色まで濁る源泉は珍しいようだが、やや黄味掛かっている温泉も多く、これらも化石海水らしい特徴と言えるだろう。

 氷見は寒ブリで有名だが、他にも新鮮な魚介が豊富で、温泉と海産物の料理をセールスポイントとしている温泉旅館が多い。また、海沿いの温泉であれば、天気が良ければ富山湾を挟んで立山が見える所も多く、景色も楽しめるだろう。

 源泉の分布が広いため、温泉郷と言っても典型的な温泉街という雰囲気は無いのだが、その分、どこでも一軒宿のような雰囲気があるというのが温泉の特徴と言えるのかもしれない。

 

最終訪問日:2018/5/29

 

 

関西から見ると、北陸と言えば宇奈月温泉和倉温泉の名前が強く、氷見と言えば魚介のイメージが先行します。

でも氷見の温泉も侮れないですね。

掛け流しの贅沢な温泉が多いですし、いかにも温泉という濁りのある温泉も多いので、満足感がありました。

温泉には、そういうビジュアルも大事なので笑