鳥取駅周辺の温泉の総称で、源泉が複数あるため、正確には鳥取温泉郷と呼ぶべきなのだろう。具体的には、末広温泉町や永楽温泉町、吉方温泉町の一帯、そして駅の南側の温泉旅館も含まれ、これらを総称して鳥取温泉と呼ぶ。
鳥取県には温泉が多いのだが、特に交通至便な県庁所在地にある温泉として貴重で、銭湯のように利用できる共同湯もあり、なかなか人気があるようだ。県内の三朝温泉や羽合温泉などの温泉街もいいが、街中の温泉というのもなかなか便利で、出張などがあれば、迷わず選択したいところだろう。
温泉の開湯は、明治30年(1897)説と同37年(1904)説があるようだが、鳥取県のホームページによれば、明治37年11月に池内源六という人が井戸を掘っている時に発見したとという記事があり、有力な説となっているようだ。
その最初の源泉は、今の吉方温泉町で、大正時代に入ると、雪解けがそこだけ早かったことから末広温泉町の元湯が発見されるなど、源泉の場所が増えて行き、その後の源泉開発によって、今のように広い範囲に旅館や銭湯などの関連施設が存在するようになった。
一帯の温泉の泉質は硫酸塩泉で、古い表記では芒硝泉と書かれているが、自分が入った温泉には、ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉の表示があり、他の源泉も近い成分かと思われる。湧出温度は48℃とやや熱めで、源泉数が30以上もあることから、温泉全体の湧出量は毎分1400Lもあるという。湯自体は、舐めるとやや苦味のある塩味という、いかにも塩化物泉といった味がする湯で、浴感も素直な温泉らしい温泉だった。
一般に硫酸塩泉は薬効が高いとされており、交通の便の良さだけではなく、泉質的な意味でも、仕事の疲れを癒すのにもってこいの温泉なのかもしれない。
最終訪問日:2011/5/22
宿泊した時は、夕食を付けずに駅前をブラブラしたんですが、山間の温泉街と違った選択の自由さも、鳥取温泉の良さかもしれません。
定期的に鳥取出張が舞い込むような仕事があるなら、間違いなく定宿を作ったでしょうね。