Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

草津温泉

草津温泉の象徴である湯畑を横から

 日本三名泉のひとつ。

 正確に言えば源泉が多数ある温泉郷で、そのほとんどを町で所有、管理しており、湯畑、白旗、西の河原、地蔵、煮川、万代鉱の6つの源泉が代表的である。これ以外に、個人や宿泊施設などが管理する源泉もあり、それらを含めると、源泉は数10ヶ所という。

 ただ、小さな源泉は、万代鉱源泉が配湯されるようになって以降に廃止されたものも多く、本来的には現在の数よりも多くの源泉が存在したようだ。一説に、60余りの源泉があったともされる。

 草津温泉の泉質は、当然ながら各源泉で多少の違いはあるが、共通して強酸性を示す硫黄泉や含硫黄の硫酸塩泉であり、湧出温度も高い。

 草津観光協会の公式ホームページでは、湯畑源泉の酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉が紹介されており、配湯として多く使われている万代鉱源泉は、酸性・塩化物・硫酸塩泉である。湧出温度は、最も低い西の河原源泉が44.9℃で、温泉街の他の源泉はそれに近い50℃前後の温度であるが、万代鉱源泉だけは94.6℃と突出して高い。

 また、酸性度も全体的に強いのだが、万代鉱がやはり他と比して強く、温泉街付近の源泉と万代鉱の源泉では、近い泉質ではあっても浴感がかなり違うようだ。

 ちなみに、源泉温度が高いことから名物として定着したのが、湯もみである。加水で温泉成分を薄めることなく入浴する方法として、湯もみで温度を下げ、そして湯長の号令の下に短時間の入浴をするという、時間湯が考案された。

 草津温泉は、湧出量が多い温泉としても有名で、毎分27,000Lから36,000Lが湧出しているが、これは湧出量としては日本5位、自噴の温泉では国内最大である。ただ、草津温泉の湯は、雨として降ってから数ヶ月もしくは数年で湧出する比較的新しい水であるらしく、湧出量は直近の降水量に大きく左右されるという。

 ちなみに、湧出量の多い万代鉱源泉では、配湯や熱源として使われる量以上は湯川にそのまま流されており、掛け流しが贅沢とされる温泉界隈において、とんでもなく贅沢な話である。

 草津温泉の歴史は古く、正確な開湯の時期は不明なのだが、開湯の伝承としては、日本武尊行基源頼朝などが発見したとされており、話半分の伝承とは言え、古さの傍証にはなるかもしれない。

 史料上で見る草津温泉の初見は、真偽の議論はあるものの文明4年(1472)とされ、すでにこの頃には、病に効く湯としてある程度、認知されていたようだ。そして、江戸時代には、湯治客で賑わいを見せ、年間1万人が訪れていたという。

 明治以降も湯治で人気を保ち続け、昭和50年(1975)の万代鉱源泉の利用開始からは、配湯が広範囲化したことで温泉街も大きくなり、現在に至っている。この万代鉱源泉の湯は、酸っぱい匂いがしており、舐めてみると、むせるほどの酸味があった。温泉らしいと湯と言えばその通りではあるのだが、表現よりも遥かに強烈であり、さすがは草津の湯といったところである。

 

最終訪問日:2014/5/9

 

 

自分が入浴したのは、温泉街から離れた無料の公衆浴場で、迷惑にならないように住民の方が使わないであろう時間を狙って入ったため、自分ひとりでした。

自分が入るよりも前にしばらく誰も入っていなかったせいなのか、浴槽の湯温が恐ろしく高く、1分も入っていられないほどでしたね。

熱いというよりは、痛くて痺れる感じ。

バイクで冷えた体がすぐに温まったのは良かったですけど、そら湯もみが要るわと素直に思いました笑