Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

赤倉温泉

 赤倉温泉は、江戸時代の文化13年(1816)に、高田藩の藩営事業として開かれた。一本木新田にあったことから、当初は一本木温泉と呼ばれていたという。

 赤倉温泉開湯の嚆矢は、開湯の2年前に、地元の庄屋が妙高山の北地獄谷の温泉を麓に引いて湯治場を作りたいと高田藩に願い出たことに始まる。このことから、温泉の発見自体は開湯より遥かに遡り、明確な年代は知れない。伝承では、親鸞聖人が霊峰妙高山の中腹に湧く霊泉を悟り、住民にその存在を伝えたというから、妙高山山岳信仰を持つ人々の間では、相当古くから知られた存在だったのだろう。

 湯は、やや黄色掛かって無色透明ではなく、正式な泉質は、カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉という長い名前となっており、要は硫酸塩泉と炭酸水素塩泉の2つの性質を持った温泉ということで、多くの成分を含有している湯である。

 赤倉温泉の湯は、開湯した頃と同様に、今でもいくつかの源泉をまとめて各宿まで引湯しているのだが、源泉の湧出温度が51.1℃で、湯が湯船に届く頃にちょうど良い温度になるという絶妙の熱さというのも特徴のひとつだ。また、湧出量も毎分3400Lとかなり豊富であり、無調整のまま各宿で源泉かけ流しが実現できるという、非常に優れた贅沢な温泉である。

 赤倉温泉街には、温泉旅館だけではなく、複数の足湯や外湯などがあるほか、夏季限定で温泉プールも営業しており、色んなタイプの温泉を楽しむ事ができるようになっているようだ。ただ、天然の湯もみで温度調整するという特徴のため、冬期は湯の温度が下がってしまい、プールは休業になるという。

 

最終訪問日:1997/4/5

 

 

一時期、赤倉に春スキーで訪れては、温泉を味わっていました。

春スキーは汗だくになるので、温泉がたまらなく気持ちよかったですね。

ただ、天然の温度調整では、ぬる湯派の自分にはやや熱く、長く入っていられませんでした。