Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

萩史料館

 萩城の旧二ノ丸大手桝形にほど近い場所にあった資料館で、萩に関する歴史文化資料を展示していた資料館。いつ開館したのか調べてもよく分からなかったが、2010年代頃までは運営されていたようだ。しかし、運営主体も行政ではなかったようで、告示も無いまま閉館したと見られる。

 かつて寒村だったという萩は、慶長5年(1600)の関ヶ原の合戦後に防長二州へ押し込まれた毛利氏が居城を置いたことによって発展を遂げたという町だけあって、この萩史料館の主な展示内容も、江戸時代のものばかりであったという印象が強い。

 それらは、毛利氏入部の頃の萩の様子から、干拓や開拓で発展した様子を如実に示す各年代の古地図、維新志士達の事跡や書、長州藩で使用された色々な小物や藩士の武具など、江戸時代の長州藩に関するものという共通項を持った様々な史料で、非常に多岐に渡っていた。従って、この資料館を見学すれば、江戸時代の長州藩に関する大まかな歴史や文化の知識が得られたのではないだろうか。

 また、長州藩関係以外では、明治時代中頃に発明された紙腔琴と呼ばれる、日本最古のオルゴールなども展示されており、民俗資料館的な側面も大きかった。

 ちなみに紙腔琴は、戸田鉄堂が西洋の自動演奏装置を参考に明治17年(1884)に発明したもので、オルゴールと紹介されることが多いものの、厳密にはリードで音を鳴らす手回しオルガンであり、一般的なオルゴールとは音を出す仕組みが違う。

 訪れた時は、日曜というのに数人しか入館しておらず、ツアーなどによる萩の観光ルートから外れている印象があったが、そのお陰でゆったりと見学できた。個人的には、古い骨董品屋のような、雑然とした感じで史料が並べられていたというのが、妙に印象に残っている資料館である。

 

最終訪問日:2001/10/28

 

 

調べてみると、いつの間にやらひっそりと閉館していたようですね。

ネット上の情報によると、コロナ禍前のようです。

昭和的な資料館でしたが、妙に歴史好きのツボを突く展示品があっただけに、史料がどこへ引き取られたのか気になるところですね。