Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

水道筋灘温泉

 神戸市灘区という市街地の真ん中にある温泉。

 灘温泉と付く温浴施設は、水道筋店と六甲道店の2ヶ所あるのだが、水道筋灘温泉というのは水道筋店の源泉名である。両店は1kmほどしか離れていないが、それぞれ独自の源泉を持っており、どちらも銭湯料金で入れるというのに源泉掛け流しの浴槽があって、なかなか贅沢だ。

 泉質は、源泉が近いこともあってか、どちらもナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉なのだが、湧出温度に違いがあり、水道筋灘温泉は温泉、六甲道店のほうは冷泉となっている。

 温泉としての歴史は古く、昭和13年(1938)6月1日の開業というから、銭湯が次々と消えて行く中で生き残った老舗中の老舗と言えるだろう。現在の施設自体は、平成15年(2003)10月10日にリニューアルオープンしたもので比較的新しく、サウナやジェットバス、露天風呂など、小さいながらスーパー銭湯に近い設備を備えている。ちなみに、六甲道店のほうは昭和的近代建築の外観で、昭和なお風呂屋さんとして有名らしい。

 訪れた時は、他の場所に行くつもりが、急遽水道橋灘温泉に行くことになり、入口が判り難くて道に迷いながら到着したのが午後6時過ぎだった為か、駐車場はすでに満車で、結局、近くのコインパーキングに止めた。仕事帰りの人や、近くに住む人が家族連れで来ているようだ。

 浴室内は、ジェットバスが温泉ではないのだが、六甲山系の地下水を使用しており、ミネラル分が多く入っているらしい。それ以外の浴槽は温泉で、特に源泉掛け流しの浴槽は加水も加熱もしていないとあって人気があり、常に人がいっぱいだった。温度が低いせいか、人の回転が悪く、なかなか入れないのが人気店故の難しいところと言えるだろうか。

 室内の加熱温泉の浴槽や露天風呂は、循環濾過と最低限の塩素投入があるのだが、見た目にもやや茶色く濁った色をしているほか、少し入っていると炭酸による気泡がたくさん体に付いてくるので、十分に温泉を感じることができる。単純泉で濾過のある所だと、温泉感が全く無いというところもあるのだが、街中で、この料金で、これだけの温泉が楽しめるというのは、非常にお得な温泉だ。

 

最終訪問日:2012/3/13

 

 

急遽立ち寄った温泉でしたが、非常にいい銭湯型の温泉でした。

こんな銭湯が近くにあったら、週1回は行くでしょうね。

近所の人が羨ましい!