Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

太山寺温泉

 古くから、周辺では太山寺ラドン温泉として有名で、オープンは1987年4月。現在は、宿泊施設を備えた天然ラジウム温泉なでしこの湯として営業している。

 以前は、ラジウム温泉太山寺という名で営業していたが、オープンからの築年数を考えても解るように施設などの老朽化が進んでいた為、2010年12月1日にリニューアルオープンした。リニューアル前にも連れられて訪れたことがあるのだが、昭和的温泉ホテルのような建物だった記憶が朧気ながらある。リニューアル後は、周辺の田園風景や太山寺という古刹のイメージに合わせ、建物の外観は木を基調とした和のデザインに改められた。

 なでしこの湯という名が一般的だが、源泉名は題字の通り太山寺温泉で、泉質は弱アルカリ性の単純弱放射能鉱泉である。湯は無色透明で、分析表には微弱な硫化水素臭とあったのだが、実際の湯船ではあまり感じなかった。

 浴室は方形で、室内の対角に大小2ヶ所の湯船があり、小さいほうはバブルジェットが装備されているほか、打たせ湯やサウナもあり、外側の柱に沿って縁側のような形で露天風呂もある。ただ、設備的には大きな目玉はなく、ミストサウナに温泉水が使われているなど、設備よりは泉質重視の構成と言えるだろうか。浴室で特徴的なのは、2ヶ所の浴槽を結ぶ通路が渡り橋のようになっているところで、これはちょっと珍しい造りだ。

 リニューアル前は、前の道を通る度にいつか行こうと思いつつ結局行けなかったが、リニューアルしたのを機にようやく訪れることができた。21時過ぎに行ったので湯が無かったが、入口近くに足湯の設備もあるほか、隣の保養宿泊施設との間のエントランス部分は高級温泉旅館のような趣になっており、スパリゾートの雰囲気が漂う。浴室では、低い設定温度で温泉水のミストを浴びることができるサウナが、なかなか贅沢でお勧めだ。ただ、宿泊施設付随の施設の為か、営業時間が22時までと早いので、時間には注意が必要である。

 

最終訪問日:2010/12/23

 

 

訪れた日が寒かった為か、それとも浴室の構造的なものなのか、はたまた湯温が高めの設定になっていた為か、浴室内がかなりの湯気で先を見通せなかったというはちょっと面白かったです。

通路の手すりを頼りに浴室の真ん中ぐらいまで行かないと、全体像が掴めませんでした笑

ここのミストサウナは最高ですね。

ほどよい暖かさで、長い時間存分に温泉ミストを浴びることができて、とても贅沢!