Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

東条湖 (鴨川ダム)

東条湖全景

 東条湖ダム湖の名前だが、一般的に東条湖と言えば、東条湖周辺のリゾート地帯を指す。

 東条湖自体は、名前から東条川のダム湖かと思いきや、東条川の支流である鴨川に設けられた鴨川ダムによるダム湖で、堤高43.5m、堤頂長97m、湛水面積54.3haである。ただし、現在は大瀬川ダムからの導水路が造られているため、東条川の水も間接的に流れ込んでいるという。

 鴨川ダムは、利水が進んでいなかった加古川水系の農業利水施設のひとつとして計画され、戦後の食糧不足を背景として昭和22年(1947)に着工された。GHQの支援も受けたダム自体の竣工は、4年後の昭和26年(1951)11月だが、頭首工や用水路の工事が続けられ、東条川農業水利事業全体が完工したのは、開始から17年後の昭和39年(1964)である。ちなみに、当時の農林省所管では、鴨川ダムは最初のコンクリートダムであった。

 ダムの完成後、湖の形から名前を雲竜湖にする案もあったが、地名を採って東条湖と名付けられ、周辺が県立の自然公園に指定されるなど、次第にリゾート地化が進むようになる。東条湖は、山の中のダム湖ではなく、周囲の山々が低いために視界が開けており、ダム湖ながら風光明媚な湖だったからなのだろう。

 高度成長時代に入ると、リゾート開発も進み、昭和41年(1966)からは別荘地としてダム湖周辺の分譲が始まったほか、その3年後には東条湖ランドという遊園地が開園し、周囲には複数のゴルフ場やホテルが造られ、ダム湖には遊覧船が浮かぶなど、関西有数のリゾート地となった。

 平成に入ってからは、高度成長時代の観光トレンドの転換もあり、客足は一時期よりも低下はしているが、インターチェンジ開設によるアクセス改善もあって、キャンプ場やフィッシングなどで訪れる人も多く、観光地としての存在感は健在である。

 

最終訪問日:2021/5/4

 

 

兵庫県東条湖と言えば、遊園地にプール、別荘など、観光地としては結構「強い」んですが、大阪の人でも、小さな子供さんがいる方だと行ったことがあるという人が多くて、県外でも結構知られているみたいですね。

意外でした。

まぁ、大阪を商圏に取り込まないと、長くやっていけないですよね。

なんだかんだ新陳代謝しながら、今後も観光地として存在していくんでしょう。

個人的には、かつて浮かんでいた遊覧船に乗ってみたかったな~なんて思います。