Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

名色スキー場

 神鍋高原にあるスキー場の中で、アップかんなべと並んで高原の一番入口側にあったスキー場。ただし、スキー場があったのは、神鍋山の峰ではなく、平坦な地形を挟んだ南西向かいの蘇武岳の山塊の麓である。

 開業は昭和41年(1966)と、40年以上の歴史を持つスキー場だったが、暖冬による雪不足とレジャーの多様化で、2000年代から利用者の減少に歯止めがかからず、平成21-22年(2009-10)シーズンをもって廃業した。

 コースとしては、ゲレンデの幅自体はそれほど広くないのだが、ひたすら縦に長いコースだったという印象が強い。最上部の馬の背とチャンピオンコースは、最大斜度40℃と上級者が楽しめるコースで、それ以外は下に行くに従って斜度が緩くなる1本のコースとなっており、リフトは7本、最長滑走距離は2200mあった。一番下の部分は斜度が極端に緩く、超初心者やファミリーにもってこいで、ファミリー用ゲレンデとしては、神辺高原ではアップかんなべのうえ野平コースと双璧だったと思われる。

 高速道路網の整備が進んだことによって、遠くの規模な大きなスキー場へも手軽に行けるようになった一方、播但道北近畿豊岡自動車道の延伸がやや遅れたことにより、但馬地域は阪神間の需要を取り辛くなっていた。その上で温暖化とレジャーの多様化があり、経営が厳しくなっていたのは容易に想像できる。個人的には、学生時代から利用したスキー場でいろいろと思い出深く、廃業は非常に残念なのだが、これも時代の流れだろうか。

 

最終訪問日:1997/1/25

 

 

アップ神鍋と並んで、標高の低いスキー場でしたから、暖冬傾向になってからは営業に苦労してましたね。

宿泊で行った時に、雨が降って一夜にして雪がほぼ無くなったこともありました。

いつか夏の時期に、バイクで跡地散策でもしたいですね。